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今日のブログ
こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回紹介する本は、関口良雄『昔日の客』(夏葉社)です。
高校の先輩が古本屋さんをオープンしたということで、古本屋さんというのはどういう気分なのかなと思い、こちらの本を再読しました。
復刊を手がけた夏葉社の島田潤一郎さんの講演会が札幌であり、そちらに参加した際に購入をしました。
丁寧につくられた装丁でずっと手元に置いておきたくなります。
内容は、東京の古本屋「山王書房」の店主である関口良雄さんのエッセイです。
本を引き取る際の様子や著者の方にサインをもらいにいく様子などがありありと書かれていておもしろかったです。
ベストセラーと呼ばれる本であれば、大型書店やネット書店を探せば比較的容易に手にすることができます。
一方で、古本屋で見つけた本というのはそのときを逃してしまえば次に行ったときに出合えるかどうかはわかりません。
絶版になっている本であれば二度と出合えることはないかもしれません。
そういう意味でも本との出合いは一期一会なのだと思っています。
⭐️印象に残ったところ⭐️
「古本屋というのは、確かに古本という物の売買を生業としているんですが、私は常々こう思っているんです。古本屋という職業は、一冊の本に込められた作家、詩人の魂を扱う仕事なんだって。ですから私が敬愛する作家の本達は、たとえ何年も売れなかろうが、棚にいつまでもおいておきたいと思うんですよ」
関口良雄『昔日の客』(夏葉社)(p222)
「復刊に際して」の息子さんの関口直人さんによる良雄さんとお客さんとの間でされていた言葉とのことです。
自分の仕事に誇りをもって臨む姿はなんとも格好がいいなと思いました。