心の在り方を考えてみる

イベント情報







読書会等のイベントは お知らせ をご覧ください。

  読書会の申し込みは「こちら」からどうぞ。

参加希望日を選択の上ご連絡ください。

募集の案内はLINEでも行っています。

どこかの月曜日8時を基本として配信しています。

よければ登録をお願いします。

本題はこちらから

今回紹介する本は、名取芳彦さんの『気にしない練習』(三笠書房 知的生きかた文庫)です。

 

わたしは特定の宗教を信仰しているわけではありません。

それでも仏教的なものの考え方はとてもしっくりとくる感じがあります。

以前、法事に出た際に住職さんの説法を受ける機会がありました。

その時は東日本大震災からまだそこまで日が経っていませんでした。

そこで話されていたのはボランティアについてでした。

お金を寄付することだけがボランティアでなく、落ちているゴミを拾ったり、笑顔であいさつをしたり、といったさりげない行動も心がけ次第でボランティアになるという内容でした。

10年以上前の話ですが、鮮明に覚えています。

 

この本を読むとそのような説法を受けている感覚になりました。

見開きでひとつのテーマについて書かれています。

すべてが同じ分量で書かれています。

なので区切りもいいですし、隙間時間に読み進めることもできます。

 

“「お金への不安」の正体を知る”(p176)が印象に残りました。

欲しいものを聞かれた際に「お金」と答えられるのに違和感があるという話から始まります。

それはまるで、高い場所にある物が欲しい人に「今何が欲しいですか」と聞いたら「梯子です」と答えているようなものだと思うのです。

名取芳彦『気にしない練習』(三笠書房 知的生きかた文庫)(p176)

という表現はなるほどなと思いました。

お金は欲しいものを手に入れるための道具でしかありません。

その手段を手に入れることが目標になってしまうとよくわからない状態に陥ってしまいます。

衣食住を整えたうえで、必要以上なぜいたくをせずに、心静かに暮らす心づもりをしておくことがお金に関しては大切だと思いました。

それは物に対しても同じで必要なものというのは案外少ないものです。

必要最低限のもので生活ができることがわかれば必要以上に気にかけることも少なくなってきます。

それは心のあり方にも言えることで、「自己肯定感・物事への関心・変化を楽しむ心」が仏教の教えの中でも大切だと説かれていました。

 

平易な文章で書かれていますので、大変読みやすかったです。

仏教的な心の持ちかたを今後の生活に取り入れていきたいです。

読書会情報はこちらから!





Facebookオンラインコミュニティはこちらから

音声でも本の紹介をしています

お仕事・ご相談はこちらから!

書いている人


いい人が周りにたくさんいる人生

第126回 読書会「本の話をしよう」開催報告

関連記事

  1. 関口良雄『昔日の客』(夏葉社)

    こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。読…

  2. 生きづらさと向き合う

    「生きづらい」と感じたことはありますか? 死にたいと一度でも思ったことがある…

  3. 秋峰善『夏葉社日記』(秋月圓)

    こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「…

  4. 移動こそが旅の醍醐味である

    旅が好きです。コロナ禍ではなかなか遠くに出かけることはありませんでした。…

  5. さくらももこ『もものかんづめ』(集英社文庫)

    こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。読書セラピストとし…

  6. 皆川明『ミナを着て旅に出よう』(文春文庫)

    「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピ…

  7. 目の前の人にたいして誠実であること

    最近ではオンラインで参加できるイベントも増えました。本関係のイベントはチ…

  8. SATORI『別世界』

    こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。読書セラピストとし…

PAGE TOP