アーノルド・ローベル『ふたりはともだち』から学ぶ、理想の関係性

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ふたりはともだち

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌で読書会を開催しています、本のチカラで癒しと安らぎを与える読書療法士の井田祥吾(@shogogo0301)です。

2020/07/17開催した第54回「本の話をしよう」@SALOONで紹介した一冊について書いていきます。

動画と音声も撮っていたのですが、途中砂時計をひっくり返していなかったことに気づき、そのまま進めればよかったものの、それに対応するあたふたしたところが入ってしまったため撮り直しました。

紹介した本は、アーノルド・ローベル『ふたりはともだち』です。

アメリカの絵本作家さんです。

小学2年生の教科書にこの本の『おてがみ』が掲載されています。

改めて買おうと思ったきっかけはマラソン大会中止で手に入れたクオカードでした。

こういうときじゃないと手にしない本を買おうと思い、ずっと読みたい本に登録していたこの本を手にしました。

主な登場人物は、がまくんとかえるくんです。

ふたりの友情を描いた作品なのですが、かと言って教訓めかしく描かれているわけでないので、ほっこりする感じがしてとても好きです。

 

お目当てで買った『おてがみ』の内容を紹介します。

がまくんは一度も手紙をもらったことがありませんでした。

手紙を待つときがいつもかなしそうです。

そんな、がまくんをみたかえるくんは手紙を書くことにしました。

その手紙を託したのはかたつむりでした。

かたつむりくんが届けてくれるのを二人で待つ姿はなんとも素敵です。

このお話の二つ前に『なくしたボタン』という話があります。

がまくんとかえるくんが一緒に歩いていると、がまくんがボタンがひとつなくなっていることに気がつきます。

あらゆる動物が「これじゃない?」と届けてくれるのですがどれも違います。

しかし、家に帰るとなくしたボタンがそこにあったのです。

かえるくんにわるいことをしたなと思ったがまくんは、もらったたくさんのボタンをジャケットにぬいつけてかえるくんにプレゼントをしました。

この『おてがみ』のなかでかえるくんはこのプレゼントされたボタンがたくさんのジャケットを着ていたのです。

わたしも教えてもらうまで気づきませんでした。

 

人間関係にはいろいろな形があります。

「本当の友達とはなんですか?」という質問をもらいました。

これに対するわたしの答えは「摩擦のない関係」です。

見返りを求めずに相手に尽くすこと。

それであって良い関係。

そういう関係性を築くことができたらなんと幸せなことだろうかと思います。

『ふたりはともだち』のがまくんとかえるくんはそのような理想の関係性のひとつなのかもしれません。

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