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こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の運営をしています。
また、ブログ、SNSやポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回紹介する本は、岸田奈美さんの『国道沿いで、だいじょうぶ100回』(小学館)です。
サイン本を書かれたとの情報を得て、本屋さんに立ち寄ったところ無事入手することができました。
岸田さんのnoteを定期購読しています。
そこでも読んでいるはずですが、こうして本として手に取ると印象がまた変わってきます。
岸田さんの文章はとても読みやすいのです。
入試の問題として使われるほどです。
ただ真似をすることはできないと感じます。
独特の例えや言い回しがよくわからないのにわかったような気にさせます。
中学生のときにお父様が急逝され、その後、お母様が過労で倒れ車椅子ユーザーに。
弟さんはダウン症。
これだけ聞くとなんと大変な状況だと感じます。
でもそれは自分の物差しでしか物事を見ていないのだと感じます。
想像することはできますが、その人にしかわからない感覚や境遇というものがあるはずです。
本には角にページ数が書いてあります。
この文字をダウン症の弟さんである良太さんが今回も担当されています。
ちゃんと奥付にも「ノンブル文字 岸田良太」と書かれています。
ほぼ日のカレンダーをつくる際に大量の文字を書くことになりました。
文字職人としてせっせと書き、作業所の工賃とは比較にならないほどの大金を手にすることになりました。
それを交通系のカードに入金して渡すことにします。
好きなことに使っていいよ、としゲーム機を買うかと思えば、マクドナルドをおごります。
自分のことに使うよりも、誰かのために使うことを選びました。
印象に残ったところを紹介します。
お金をうまく稼ぐ才能より、お金をうまく使える才能のほうが、よっぽど人を幸せにするのかもね。
岸田奈美『国道沿いで、だいじょうぶ100回』(小学館)(p28)
先日、幡野広志さんのstand.fmを聴いていてお金の使い道について話されていました。
まずは自分に使う、それから身近な人に使って、社会のために使うと話されていました。
誰かのために上手にお金を使えることが巡り巡って自分を幸せにするのだなと感じました。
その他、どのエッセイもサクッと読めますが、読了感はどれも清々しいです。
ぜひ手に取ってみてください。