秋峰善『夏葉社日記』(秋月圓)

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「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の運営をしています。

また、ブログ、SNSやポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回紹介する本は、秋峰善さんの『夏葉社日記』(秋月圓)です。

東京観光をした際に、日記の本を専門に扱っている「日記屋月日」に行きました。

そこで購入したうちの一冊です。

 

タイトルを見て内容がすぐにピンときました。

夏葉社は代表の島田潤一郎さんがひとりでやられている出版社です。

先日、紹介した『長い読書』(みすず書房)の中に週一回のアルバイトを一時期雇っていた話が載っていました。

その方が書かれた日記であろうと想像し、間違いありませんでした。

 

転職活動がうまくいかず、イベント等に参加をしていた夏葉社の島田さんのもとに手紙を送ります。

作業を見るだけでも、というお願いでしたが週に一度手伝いをすることになりました。

島田さんは普段は一人で書籍の編集から営業まで全てを行われています。

その営業にも同行されていました。

今だと画面を通してのやりとりが多いかと思います。

私も仕事で取引先の方と連絡することはありますが、メールだけのやり取りの方もいますし、電話をして声で分かればいいほうです。

書店営業をすると実際に読者へ届くまでの導線がわかるようで、後日発送の伝票を書く際にもイメージがつきやすくなるとのことでした。

 

ここでも感じたのがやはり島田さんのその謙虚であり、誠実な人柄です。

本は読まれない時代と言われながらも、多くの本が出版されています。

たくさん出版して、その中の一部がヒットして売れたら十分という考え方もあるようです。

しかし、島田さんはそれをしません。

いい本をつくる。

後は読者や書店が判断してくれるまで待つという姿勢です。

いいものを作っていればちゃんと判断してくれるのを信じるということです。

それだけに本作りに妥協をすることは一切ないのだと感じました。

 

著者の秋さんは、島田さんと働く中で多くのことを肌で感じていきます。

印象に残ったところを紹介します。

「秋くんは人から好かれるから、どんな仕事をしても大丈夫ですよ」

秋峰善『夏葉社日記』(秋月圓)(p190)

という島田さんの言葉の後押しを受けて、出版社を創業しました。

これからの秋さんの出版社である秋月圓の本も楽しみにしています。

 

秋峰善『夏葉社日記』(秋月圓)

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