こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の運営をしています。
また、ブログ、SNSやポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回紹介する本は、千田琢哉さんの『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』(日本実業出版社)です。
高校生のときに出合った本です。
読書メーターの記録をみると意識せずに何度も再読をしているようでした。
千田琢哉さんはいわゆる自己啓発本を多く書かれています。
自己啓発という言葉を聞くだけで敬遠する方は読書が好きな方にもいらっしゃる印象です。
あえてジャンル分けをするならばそのような本を多く読んでいる時期もありました。
どの本でも言われることは同じだなと感じ始めてから距離を置くようになりました。
ただ、それは無駄な時間とお金ではなかったと思っています。
今もこうして再読をして色々な気づきを得ることができました。
本を読むことに関する指南書という立ち位置になります。
本の選び方から読み方まで80の項目で書かれています。
読書会の場などで本に関するアドバイスを求められることがあります。
その多くがこの本に書いてあることだなと感じました。
おすすめの本を聞かれるとついつい自分が好きな本を紹介してしまいます。
最近はその気持ちをグッとこらえて「本屋さんでピンとくる本を探してること」をおすすめしています。
おすすめされた本がつまらなかったら、紹介してくれた人のせいにすることもできます。
もしくは、つまらないけど教えてくれたのだから、最後まで読まなくてはという義務感が発生します。
それほどつまらない読書の時間はありません。
わたしが本が好きなのは自分のペースで考えることができるからです。
我が家にはテレビがないのでバラエティ番組を見ることはほとんどありません。
効果音で笑うタイミングを指定されているような感じがどうも合わないと感じることがありました。
本であればわからなければ何度も立ち止まることができます。
逆に感動するところを自分で見つけ出した時の喜びは倍増するものだと思っています。
ほぼほぼ納得のいく内容でしたが、一つだけまだ納得がいかないものがありました。
「27 買った場面が思い出せない本は整理してもいい」というものです。
自分にとって大切な人との出会いはその瞬間まで覚えているものです。
出合った場面が思い出せないということは思い入れが薄いということなので整理の対象としていい、という内容です。
おおむね同意なのですが、私は手放したことを悔やむ本があります。
手放してしまったが故に、タイトルがわからずにモヤモヤとすることもあります。
そのような経験をしてからはなるべく本は残しておこうと思っています。
一度読もうと思って買った本には必ず意味があるというのが持論です。
一回読んでみてわからなかった本も挫折をした本もいつかまた手に取ってみたときに輝く可能性があります。
なので手元に残しておきたいと思っています。
「整理してもいい」という表現なので否定はしていないと捉えておこうと思います。