向井和美『読書会という幸福』(岩波新書)

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あなたにとって読書会はどのような存在でしょうか?

 

今回紹介する本は、向井和美さんの『読書会という幸福』(岩波新書)です。

 

わたしは読書会というものを2017年4月から開催をしています。

「読書会をやっています」と話の流れで言うと「読書会って朗読とかみんなで黙々と読む感じですか?」と聞かれることが多々あります。

もちろんそういう読書会もありますが、わたしが開催しているのはお気に入りの本を紹介しあってお話をするというスタイルです。

 

著者の向井さんは30年以上読書会に参加をしています。

事前に課題本を読んできてその本について語り合うスタイルの読書会が多いとのことです。

課題本は古典作品が多く、手に取りずらいけれど読書会があることで読める本もあるそうです。

向井さんは翻訳者や司書としても活動されており、アン・ウォームズリー『プリズン・ブック・クラブ–コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』(紀伊國屋書店)の訳者であることを本書で知りました。

 

本を読むという行為は孤独なものです。

ある程度の年齢を過ぎれば誰かと一緒に読むことは滅多にないのではないかと思います。

読書というのが孤独なのに、それを語り合うという意味はどこにあるのでしょうか?

向井さんは、

「本を語ることは人生を語ること」

向井和美『読書会という幸福』(岩波新書)(p223)

と書かれていました。

突然、人生について語り出されたらびっくりしてしまいますが、本を介して語られると頭に入ってきやすいものです。

 

本というのは話のクッションやきっかけになります。

これだけあらゆるコンテンツであふれる今の世の中で本でなければいけない理由というのは少ないのかもしれません。

それでも人間がことばを通して思考を深めている以上、やはり本の言葉を通して考えて意見をまとめることはとても大切です。

本はなくならないでほしいし、読書会ももっと広まったらいいなと思っています。

 

主宰をしている読書会ももう少しで100回を迎えます。

やってくださいと頼まれているわけでもなく、自分がやりたいのでやっているだけですが、毎回来ていただける方がいらっしゃるということは求められている大切な場だと感じています。

 

本はサプリメントのようなものだと北海道新聞社の取材を受けたときに話しました。

そうすると、読書会はわたしにとって麻薬のようなものかもしれません。

井田祥吾(@shogogo0301)は、読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰や人間学を学ぶ月刊誌である『致知』の読書会である北海道致知若獅子の会の世話人をしています。

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