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こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の運営をしています。
また、ブログ、SNSやポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回紹介する本は、前田まゆみさんの『すうがくさんぽ』(あすなろ書房)です。
学生時代は理系でしたので数学に苦手意識はそこまでありませんでした。
ただ、社会人になってからは数学らしい数学を使う機会がないので、いかにも数学の問題というのは解けなくなっています。
それでは学んだことの意味がなくなるかと言われると、そのようなことはないと思っています。
高校のときの数学の先生がこのようなことを言っていました。
「数学というのは論理力を測る学問です。数学ができないと言われてもピンと来ないかも知らないけれど、論理力がないと言われると悔しくないですか」
確かに論理の導き方や方向性の考え方は、数学で養われたように思います。
帯にも書いてある、年をとると、一年が早く感じるというのも数学の扱う領域です。
まだ解決されていない問題に触れると、それは数学というよりも哲学的な何かを感じさせられます。
この本に、むずかしい公式等は出てきません。
なんとなくやったけれどもよくわかってなかったことも出てくるかもしれませんし、数学と日常の関わりについて、あれやこれやと考えました。
最後に問いが投げかけられていました。
自然の中に「実体」としての数はあるのでしょうか?
前田まゆみ『すうがくさんぽ』(あすなろ書房)(p109)
というものです。
人間は指があるので、これを使って数を数えました。
それが10進数の由来とも言われています。
個体として存在するものは、あるかないの2つになると2進数の考え方から実体はあると言えそうです。
ただ長さといった連続したものも自然と摂理のなかでなっているものは、どう捉えたらいいのだろうと考えていてよくわからなくなりました。
数学は神様の手帳を覗き見ること、ということを何かで読みました。
この問いの答えもきっとどこかにあるのかなと覚えておきたいです。