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先日、致知若獅子の会が開催されました。
致知若獅子の会は人間学を学ぶ月刊誌『致知』を元にした読書会です。
事前に感想文を書いてきて発表して、フィードバックをもらいます。
興味のある方は体験もできますのでお知らせください。
そこで発表した感想文をアップします。
特集『運命をひらくもの』
昔読んだ、ある本に「本は良い言葉のシャワーであり、浴び放題だ」ということが書いてあった。
そのことは致知に触れていていつも感じることである。
今回の特集テーマは「運命をひらくもの」であった。
わたしの運命をひらいてくれたものは迷うことなく、これまでに読んできた本であると自信を持って言える。
そしてそこで出合った言葉の数である。
わたしは高校の電車通学をきっかけに本の虫になった。
乗り換え駅に大きな本屋さんがあったこともあり、帰宅途中に寄ることが多かった。
しかし、思い返してみると幼少期には図書館に連れていってもらったり、ほしい本は買ってもらったりしていた。
読書家の両親というわけではないが、そのような環境を与えてくれたことにとても感謝をしている。
病気を経験した際にはそれに関する本を読み漁り、回復につながっていった。
そのことがきっかけで今の仕事に就くことができた。
運命は「命を運ぶ」と書く。
以前、読んだアビダルマ仏教の話を思い出した。
そこでは時間は未来から過去に流れているというものであった。
一般的なイメージとは逆だと思う。
川の上流が未来であり、川下が過去である。
上流からやってきた出来事を今の自分がどう捉えるかによって変わってくるということである。
上流から流れてきた大きな桃もそのままおばあさんが見逃してしまえば「桃太郎」はなかったことになる。
この話から、あらゆるところに運はあってもそれを運だと思う自分のスイッチがなければ何も生まれないことを学んだ。
ただ、生きていれば努力だけではどうにもならないこともあるし、不運と呼ばれる出来事におそわれることもあるだろう。
しかし、普段から人との出逢いや縁を大切にしている人の方がそのチャンスに恵まれる機会が多くなるのは想像に容易い。
そのことを思い出させてくれる素敵な理論をさだまさしさんがおっしゃっていた。
それが自身で思いついたという「あいうえお理論」である。
母音それぞれに「ん」をつけた「案」「因」「運」「縁」「恩」が人生の大事な要素になるというものである。
心を射抜くようなメッセージと音楽を届けてくれる方は考え方もシンプルであると感じた。
本と言葉によってひらかれてきた人生なのでこれからもその姿勢は大切にしていきたい。
その一方で、自然と閉ざしてしまっている扉がないかどうかにも気をつけていきたい。