小澤征爾×村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(新潮社)

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今回紹介する本は、小澤征爾×村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(新潮社)です。

 

小説家の村上春樹さんが指揮者の小澤征爾さんにインタビューする形で対談をしています。

2024年2月に、小澤征爾さんの訃報を耳にしました。

いただいていたこの本が目に留まったので読んでみることにしました。

マエストロはイタリア語で指揮者の意味があり、敬意を込められてこのように呼ばれていました。

村上春樹さんは音楽に造詣が深いことで知られていますが、あくまでも素人と書かれていました。

対等にお話をされている様子を見ると素人レベルではなかったです。

 

章ごとに場所を変え、インタビューがされています。

私自身が音楽に詳しくないので、ここの部分が発見であったというところは正直ありませんでした。

ですがお二人とも分野は違えどプロフェッショナルです。

ものの考え方や行動というものは自然と似てくるところがあるのかなと感じました。

 

文章のリズムについて書かれているところが印象的でした。

私は村上春樹さんの文章が好きです。

ただ、相性が良くなくて全く読めないという方がいらっしゃるのも事実です。

もしかしたら、そういう読めないと言われる作家さんの名前で一番耳にしているかもしれません。

単純にそれだけ手に取られる機会が多いからかもしれませんのでなんとも言えません。

村上さんはジャズバーを経営されていたことがあるのは有名な話です。

そのバーを畳んで専業作家になりました。

音楽でリズム感を養ったことが文章に活きているということを書かれていました。

そもそも読みにくいリズムの文章が、外国語に訳されて多くの人に読まれるということはないでしょう。

ただ音楽と一言で表現しても色々なジャンルがあるように合わない方もいるでしょう。

それは誰かが悪いということでもないのかなと感じました。

 

繰り返しになりますが、ふたりのプロフェッショナルによる熱い対談でした。

音楽に詳しくなくても読むことができ、その雰囲気を楽しむことができるでしょう。

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旦部幸博『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』(講談社)

スティーヴン・ガイズ【著】田口未和【訳】『小さな習慣』(ダイヤモンド社)

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