今回紹介する本は、R.C.ガネットさんの『エルマーのぼうけん』(福音館書店)です。
以前、限定出版のポケット版3冊を購入していました。
3冊まとめて読みました。
以前いた職場の先輩が『エルマーのぼうけん』をおすすめしていました。
その方は普段あまり本を読まない方でしたのでそのような方を惹きつけるところはどこにあるのか気になりながら読みました。
冒頭で気になったのはエルマーが「ぼく」のお父さんであるということです。
ただそれ以降ずっとエルマーを中心に話が進み、お父さんが子に向かって語りかけているという様子ではありませんでした。
若干気になるところではあります。
そんなエルマーが猫を保護するところから始まります。
お母さんは家では飼えないと言いますが、こっそりと飼おうとします。
そんななかねこから囚われているりゅうの子どもの話を聞きます。
そのりゅうを助けるべくエルマーはぼうけんを企画するところから始まります。
助けに行こうとするとさまざまな動物に出会い、一筋縄ではうまくいきません。
そんなときに事前に用意していた食料や道具がうまいように活用されていきます。
困難のレベルと解決のスムーズさのリズムがなんとも心地よいなと思いました。
ひとりで考え行動していくエルマーはなんとも強い存在です。
りゅうの子どもとも仲良くなり困難に立ち向かっていきます。
子どものころに読んでいたらどんな印象を持つかは分かりませんが、そのときに感じるものは大切にしていきたいと思いました。