旦部幸博『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』(講談社)

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今回紹介する本は、旦部幸博さんの『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』(講談社)です。

 

著者の旦部幸博さんの専門はガン研究ですが、コーヒー好きがこうじて論文を読むようになり、コーヒーサイトの主宰もされているとのことでした。

私も毎日のようにコーヒーを飲んでいます。

元々は大学の講義で眠くならないように飲んでいました。

だんだんとカフェで楽しむようになりました。

ひとり暮らしを始めるタイミングで自分でも淹れたいと思うようになりました。

今でも恵庭のきゃろっとの豆を通販で取り寄せて楽しんでいます。

 

多くの論文から引用されており、科学的な根拠に基づいて記述されています。

そもそもコーヒーってどのような過程を経てできているかご存知でしょうか?

コーヒーノキという植物から収穫され、焙煎されるまでの流れについても書かれています。

歴史についても触れられています。

またおいしさの謎にも触れられています。

食べ物として苦味というのは敬遠されがちです。

しかしコーヒーを特徴付けるものの上位には苦味があり、それをおいしさと感じる不思議さがあります。

それが安全だと感じると、安心して飲むことができるのがおいしさにつながるというのが意外でした。

 

特に印象に残ったのは第8章の「コーヒーと健康」です。

コーヒーが健康に良いものであっても飲み過ぎは良くないです。

ただ、ここには個人差があるのでなかなか難しいところでもあります。

私は毎日2〜3杯飲んでいます。

多いときでも5杯くらいかなと思います。

夕方以降は避けたほうがいいとよく言われますが、時間帯を気にせずに飲んでいます。

ちょっと気分が沈んでいるときは夜飲むことで、翌朝シャキッと目覚めることが多いです。

睡眠アプリを使っても質が低下している傾向は見られないので今のところそうしています。

ただ、そういう飲み方も私にはあっているだけで他の方に勧めるものでもないのかなと思っています。

また、科学の視点でいうと、「相関と因果関係」は考えなければいけません。

お互いに関連するものと、それが結果として導かれるものは似ているようで異なります。

これはコーヒーに限らず食品と健康を考えていくうえで忘れてはいけない視点だと感じました。

 

今回久しぶりに講談社のブルーバックスを読みました。

コーヒーの科学を楽しむことができました。

なぜを知るとおいしさに深みを感じることができるのではないかと思います。

コーヒーのお供にぜひ手に取ってみてください。

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