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青空文庫というものをご存知でしょうか?
Amazonが提供している電子書籍サービスkindleで、著作権が切れた文学を無料で読むことができます。
ボランティアで入稿作業をしていただいているかたがいらっしゃるということで大変ありがたいものです。
そもそもそのような文章作品を遺していった文豪たちにも敬意を忘れないようにしたいものです。
今回読んだのは、太宰治の『チャンス』(青空文庫)です。
人生はチャンスだ。
太宰治『チャンス』(青空文庫)(No.2)
の書き出しから始まります。
しかし、
少なくとも恋愛は、チャンスでないと思う。
私はそれを意志だと思う。
太宰治『チャンス』(青空文庫)(No.4)
と続いていきます。
恋愛は意志だということについて述べられていきます。
偶然の出会いという言葉があります。
それをきっかけとして恋愛が始まると思う方も多いかもしれません。
そのようなことはないのだと太宰は言います。
例えば、街中で何かものを落としたとします。
それを拾ってくれた人がいてお礼を言って立ち去ってしまえばそれで話は終わります。
双方に何らかの気持ちの動きがないとそれ以上発展していくことはないのだ、いうことです。
私の恋の成立不成立は、チャンスに依らず、徹頭徹尾、私自身の意志に依るのである。
太宰治『チャンス』(青空文庫)(No.102)
とだめを押します。
これは恋に限らずだなと思っています。
何かがやってきてそれをつかむというよりは自分から行動をしていかないとわからない、先に進まないことが多数あります。
桃太郎の話だっておばあさんが川に洗濯に行かなかったら、桃を拾わなかったら、そのような話は生まれなかったわけです。
考えることも大切ですが、行動をすることも大切です。
チャンスがやってくるのを待ってばかりでは、いざその時がやってきても行動に移せないでしょう。
チャンスだと思って飛び込んでみた結果、失敗することもあるかもしれません。
しかし、それこそが自己成長につながりよりよい人生につながっていくのではないかと思いました。