柘植文『野田ともうします。』(ワイドKC Kiss)

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今回紹介する本は、柘植文さんの『野田ともうします。』(ワイドKC Kiss)です。

 

お借りして読みました。

オムニバス形式なのでどこから読んでも楽しむことができます。

中心人物は東京平成大学に通う女子大生の野田さんです。

とてもていねいな言葉遣いをしていますが、地味な感じは拭えないです。

「ん?」と思わせるような言動が多々あります。

野田さんがおかしいのかなと思っていましたが、だんだんと伝播するように野田さんの周りの人もおかしな人たちばかりだなと感じます。

野田さんももちろんお気に入りのキャラクターですが、わたしのイチオシは重松さんです。

お金持ちの令嬢でありながら、いつも下向きがちで言葉を発せずに心の声が書かれています。

それでも野田さんとうまくやっているのがおもしろいです。

 

どの巻のエピソードか忘れてしまいましたが、野田さんのおじさんのエピソードが印象に残っています。

会うごとに円周率の桁を増やして覚えてきて暗唱をするというエピソードです。

小学校高学年のときに円周率を習いました。

ゆとり世代ではありますが3.14で教わったように記憶しています。

教科書に円周率がずらっと並んでいたので意味もなく暗記をしました。

50桁くらい覚えたような気がします。

覚えたところで何かの役に立ったことはありません。

円周率が直径と円周の比であることを知らなければ、3であっても3.14であっても意味は変わりません。

円周率の数字には覚えやすさがあるような気がします。

円周率の数字を音楽に置き換えたものを聴いたことがありますが、美しいと感じました。

円周率には人を惹きつける不思議な魅力があるのかもしれません。

 

『野田ともうします。』は地味系女子大生野田さんを中心とした日常です。

何か大きな事件が起こるわけではありませんが、おかしな人たちで楽しませてもらいました。

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高村光太郎『高村光太郎詩集』(岩波文庫)

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