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今回紹介する本は、高村光太郎『高村光太郎詩集』(岩波文庫)です。
わたしの学生時代の苦手科目は国語でした。
今でも国語力に関しては自信があるわけではありません。
国語力とは書いてあることを正確に読み取ることだと思っています。
ある意味では想像力豊かにどんどん解釈をしてしまっていたのが、テストで点数が取れなかった要因かと思います。
それでも本を読むことが嫌いにならなくてよかったと思っています。
今はわかりませんが、国語のテストというと北海道の高校入試では国語の最初の大問は詩でした。
塾の先生は、北海道は地域が広く学力差も大きいので、幅広く対応できるように詩の大問があるとおっしゃっていました。
そこでも安心して臨むことが出来ないのがわたしでした。
国語の授業でも初めて目を通したときと授業で解説されてから読むのとでは感じ方が全く異なっていたのを今でも覚えています。
詩を読むとそういう解説をしてくれる先生がほしいなと今でも思いますが、わからないならわからないなりに感じる心を持つことが大切なのかなと今では思っています。
高村光太郎さんの詩を手に取ろうと思ったきっかけは、尊敬するエッセイスト松浦弥太郎さんでした。
松浦さんの本を読んでいるとたびたび高村光太郎について触れられています。
なのでいつか読んでみたいと思っていました。
こういうふうに数珠繋ぎのように広がっていく読書もなかなか面白いです。
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
高村光太郎作『高村光太郎詩集』(岩波文庫)(p82)
で始まる『道程』は有名です。
他にも学生時代にやった『ぼろぼろな駝鳥』は懐かしいなと思いながら読みました。
高村光太郎には彫刻家としての顔もありました。
きっと彫刻では表現できないものを言葉として表現していたところもあるのではないかとわたしは思いました。
それこそうまくは表現できないのですが、詩に彫刻作品を眺めるような感覚がありました。
ジャンルに限らずにこれからも色々な作品に触れていきたいと思います。