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今日のブログ
こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰や人間学を学ぶ月刊誌である『致知』の読書会である北海道致知若獅子の会の世話人をしています。
今回紹介する本は、岡本雄矢さんの『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』(幻冬舎)です。
先日、飲み会に出かけた際に待ち合わせ時間まで少しあったので偶然立ち寄った本屋さんでサイン本があり手に取りました。
サイン本を見つけるととりあえず手にとって買うかの吟味をしています。
この本に関しては数ページめくった瞬間に面白そうという匂いがぷんぷんとしていたので購入をしました。
岡本雄矢さんは札幌よしもと所属のお笑い芸人さんでスキンヘッドカメラというコンビで活動をされています。
その一方で短歌を詠まれているとのことで自身のことを「歌人芸人」と紹介をしていました。
短歌というと5・7・5・7・7の31音が定型ですが、岡本さんのはそれに縛られないフリースタイルで読まれているものです。
短歌や俳句などの詩歌の本は作品がずらっと並べられていることが多いですが、この本には短歌とセットでエッセイが載っています。
もちろん全てではありませんが、短歌がありエッセイを続けて読むことでその背景を知ることができます。
岡本さんはなんだか小さな不幸が集まる方なのかなと思いました。
読んでいる人の小さな不幸を吸い取ってくれる感すらあります。
印象に残ったのを紹介します。
本のタイトルにもなっている、
全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割
は情景がすぐに思い浮かびます。
自分だったらみんなのためを思って残ってあげたのに、なんで取りにいかないの? と言われたらむすっとしてしまいそうです。
小さな不幸も多いのですが気づきを得ることができるのもあります。
生きていいと未来が言っている予定があるってそういうことだ(p167)
生きている意味を深く考えなくても、予定があるならその予定に向かって生きていけばいいのかなとちょっと心が楽になりそうです。
わかるな〜と思わず唸りたくなるような歌が多かったです。
書店で見かけたら是非手にとってみてください。