表現する手段に制限をかける

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旅の楽しみの一つは本屋さんに行くことです。

新刊書店でも古本屋さんでも構いません。

普段行かないところに行くと、たとえ普段目にしているはずの本であっても印象というものが大きく異なってきます。

 

2023年末に神戸元町の本屋さん1003に行きました。

ホテルのチェックインまでに少し時間があったのでちょうどよかったです。

 

そこで購入した一冊が、池松舞さんの『野球短歌』(ナナロク社)でした。

短歌の本を購入することも珍しいのですが、短歌の内容は野球のみとさらに縛りをかけています。

著者である池松さんは阪神ファンです。

2022年シーズンの初めになかなか阪神が勝てないことに、試合後に短歌で気持ちを表現することにしました。

1年間のシーズンで詠まれたものを編まれたのがこちらの一冊になります。

 

何かを表現しようと思ったらあらゆる方法が思いつきます。

そういう状況のなかであえて制限をかけることで刺さる人が出てくるのかなと感じました。

池松さんが決めたのは、試合後すぐに詠むこと、嘘をつかないこと、ハッシュタグをつけないことを条件にしたとのことでした。

そこまでしても続けられる、それだけ熱狂なるものなのかなと感じました。

私のお気に入りは副題にもなっている

「さっきまでセ界が全滅したことを私はぜんぜん知らなかった」

池松舞『野球短歌』(ナナロク社)(p53)

でした。

どういう状況かわかりますでしょうか?

ヒントは5月29日に詠まれた歌です。

セ界はセ・リーグのことですね。

ちょうどこの頃はセ・リーグとパ・リーグの交流戦が行われています。

互いのリーグで戦うのでどちらかのリーグのチームがすべて負けるなんてこともあります。

そういうことを詠んだ歌ということですね。

 

2023年シーズンは阪神タイガースが見事日本一になりました。

神戸の街中を歩いていてもなんだか華やかな印象を受けました。

阪神ファンのみならず野球ファンに楽しんでいただける一冊かと思います。

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