こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回紹介する本は、甲斐谷忍『LIAR GAME』(ヤングジャンプコミックス)です。
全19巻です。
ふと昔テレビドラマを観ていたことを思い出し、マンガにも出てくる「少数決ゲーム」は覚えていましたがその先はどうだったのだろうと気になり購入して読みました。
話の内容を紹介します。
女子大生の神崎直は周りからバカ正直の直と呼ばれるような性格です。
ある日、彼女の元にライアーゲームの招待状が届きます。
開封すると参加の意思表示ということで一億円の奪い合いのゲームに参加することになってしまいました。
不安で仕方ありませんでしたが、対戦相手が中学時代の恩師とわかり安心してお金を預けてしまいます。
それが騙されていることに気づき、弁護士の情報経由で知った刑務所から出所したばかりの天才詐欺師の秋山深一に助けを求めます。
そうして直と秋山はライアーゲームの沼へと飛び込んでいきます。
ゲームによって手にした賞金はその人のものになる。
ゲームに負けて負債を負ったらライアーゲーム事務局がどんな手段を使っても回収すると何度も説明をしています。
お金というものはその人の価値観を知るツールになります。
またお金とどう付き合うかでその人の本性というものが見えてきます。
大金に目がくらみ冷静な判断ができずに人を狂わすこともあります。
またゲーム内でもそうですが、お金は単なるモノの交換だけでなく、時には情報や約束の手形としても使われます。
ゲームの心理戦はもちろん面白いのですが、わたしが一番好きなシーンは「椅子取りゲーム」での決着です。
人を最後のものはお金や支配ではなく信頼なのだと感じました。