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今回紹介する本は、松浦弥太郎さんの『場所はいつも旅先だった』(集英社文庫)です。
2021年10月に公開された同タイトルの映画をきっかけに購入しました。
読むのにだいぶ時間が空いてしまいました。
松浦弥太郎さんはエッセイストとして活躍されていますが、書店経営からウェブメディア「くらしのきほん」の主宰など多方面で活躍されています。
今作は高校をドロップアウトしてから短期のアルバイトでお金を得て、アメリカを中心に日本と行き来する生活の中での経験を中心に書かれた自伝的なエッセイとなります。
その土地の空気を吸い、生活に溶け込むことで見えてくるものというのが多々あるように感じました。
「マルセイユの旅人」(後編)(p49)でタトゥー職人の女性との出会いが書かれていました。
そこで松浦さんが「旅した場所でひとつずつ記念に彫っている」との発言がありました。
真偽はわかりませんが、松浦さんにタトューが彫られているというのは意外な感じがしました。
何をもって旅と定義するかはむずかしいところがあります。
小さい頃の家族旅行も思い出ですし、旅好きの先生の話を聞くのも好きでした。
「旅に必要なのは、健康的なからだと時間と金と、飽くなき好奇心である」
松浦弥太郎『場所はいつも旅先だった』(集英社文庫)(p229)
とありました。
ただ、これらはあれば旅らしくなるものであり、自分の人生が旅の一部であることを認識することが大切だと言います。
「旅とは、自分自身を見つめる精神的な行為であり、自分自身へと立ち返る行為である」
松浦弥太郎『場所はいつも旅先だった』(集英社文庫)(p230)
孤独に向き合い、自分を取り戻す大切な時間としてこれからも旅を楽しみます。