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こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回紹介する本は、ジェーン・スーさんの『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮文庫)です。
2022年9月に北海道砂川市のいわた書店に訪れた際に購入をしました。
ジェーン・スーさんのことを存じ上げておらずに装丁とタイトルに興味を惹かれました。
母親を亡くして20年経過したジェーン・スーさんが唯一の肉親である父親のことを知らないことに気づき、色々と話を聞いたり、出かけたりといった出来事を通して得たことが書かれたエッセイになります。
少なくとも生まれた瞬間から家を出るまでのことは毎日のように両親はわたしのことを見ていたはずです。
しかしその逆はどうかと言われると親のことはあまりに知らないことが多すぎるのではないかと思いました。
職場での性格と家でのそれが違うように人にはさまざまな面があります。
その一面すら知ることがなく、その奥底にあるものに触れることができないのはなんだか淋しいことのように思います。
ジェーン・スーさんは、
私が父について書こうと決めたのには理由がある。彼のことをなにも知らないからだ。
ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮文庫)(p13)
と言います。
知らなくても知ろうとすることはできます。
少なくとも親がいなければ自分という生が存在することはありませんでした。
今ある関係を大切にしつつ、色々話を聞いてみたいと思いました。
ジェーン・スーさんのお母様が生前、結婚について話されていたところが印象的でした。
その人のことが死ぬほど好きだったという記憶と、お金があれば結婚は続くのよ
ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮文庫)(p171)