『致知2024年6月号』特集「希望は失望に終わらず」

こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の運営をしています。

また、ブログ、SNSやポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

致知2024年6月号の感想文です。

若獅子の会用に書いたものになります。

致知2024年6月号を読んで

今回の特集テーマは「希望は失望に終わらず」であった。

総リードの作家三浦綾子さんのエピソードは想像に絶するものであった。

自分が壮絶な身になったときに、それでも希望をもって生活できるかはわからない。

ただ、読みながら過去のことを思い出した。

大学受験に失敗して浪人生活を送ることになった頃のことだ。

その浪人生活も思うようにうまくいかずに、第二志望の大学に進むことになった。

寮の生活であったので苦労するところもあったが、3年生に進みようやく本格的な学部の勉強に入れるかと思ったところで、病気が発症した。

結局大学には残れないことになったので中退をすることになった。

時間をかけてもやりたいことができず大きな挫折を感じた。

病気の影響からか集中力も持続せずに本を読むこともままならなかった。

それでも、そのときは文字の少ない本や詩を好んで手にとっていたように思う。

希望をもつために本を読んでいたわけではないが、結果としてこれが自分を良い方向へ導いてくれた。

回復していくうちに今まで以上に本の世界にのめり込んでいくようになった。

読書会を開催するようになったのも、致知に出合うことになったのも、本を読む習慣がなければなかったことだと思っている。

おにぎり専門店「ぼんご」店主の右近由美子さんのインタビューのなかでマザー・テレサの言葉が紹介されていた。

「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉は行動に。行動は習慣に。習慣は性格に。性格はいつか運命になる」(p102)

本で触れるのはこの「言葉」の段階である。

逆もしかりで、良い言葉に触れることで思考のサイクルも良い方向へ向かっていくと思っている。

 

大学3年生で中退をしたことはわたしにとって絶望であった。

それ以上の経験をしている人がいるのは当然だが、そのような方を引き合いに出されて元気付けられても効果はなかったように思う。

結局のところ自分の運命を決めるのは自分でしかないのだと思った。

これまでの経験を生かしてこれからに備えておくことはできる。

明日、闇がやってくるかもしれない。

そのときには「希望は失望に終わらず」の言葉を思い出すことができたらと思う。

 

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