こんな小説の読み方があってもいいんじゃないかということについて書いていきます。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌で読書会を開催しています、読書療法士の井田祥吾(@shogogo0301)です。
何を持って良い小説というかはむずかしいところがありますが、ありありと情景が思い浮かぶ本はサクサクと読めて気分がいいものです。
そういう本は気にせずにどんどん読んでいきましょう。
しかし、そういう小説だけではありません。
字面を追うことができても頭に入ってこないというのも中にはあるでしょう。
序盤を耐えて50ページくらいを乗り越えてきたら文体がつかめてくることが多いのでそこまでは粘ってみます。
その辺りを過ぎても変化がなければあらすじやレビューを見てその本に対する知識を少し補充します。
小説の楽しみは話の流れのみではないのでほんのちょっとやそこらで質が落ちることはないと思っていますので心配は不要です。
そうして読んでいきます。
池澤夏樹さんが「本は最後まで読んでいいもの」と表現をされていたのですが、今の私は「読むぞ」と決めたら最後まで読む、読むというよりも目を通すようにはしています。
小説だったら自分の琴線に触れる名言を探すように読んでいる節もあります。
先日読み終わった伊坂幸太郎『マリアビートル』も序盤に苦労しましたが、後半にグッとくる内容がありました。
本の楽しみ方は人それぞれです。
自分にあった楽しみ方を探してみてください。
(eye catching photo by chiho)
読み終わったときの新鮮な気持ちをいつまでも覚えておくのが理想的ですがなかなかそうもいきません。
せめてものフックになるような言葉や印象に残ったところを書き留めておくことで思い出すことができたらいいなと思うのです。#本好きな人と繋がりたい— 井田祥吾|札幌ゼロ読書会主宰 (@shogogo0301) February 12, 2021