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こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰や人間学を学ぶ月刊誌である『致知』の読書会である北海道致知若獅子の会の世話人をしています。
今回紹介する本は、若林理砂さんの『気のはなし 科学と神秘のはざまを解く』(ミシマ社)です。
前回紹介した『健康の話』(ミシマ社)に引き続き読みました。
東洋医学で持ち出される「気」をテーマにした一冊になっています。
気のつく言葉っていろいろありますよね?
気配もそうですし、元気、やる気や本気などいろいろあります。
どれとしても実態はありません。
しかしそこには何かしら存在しています。
その何かしら存在しているものを利用して心身を整えていくというのはなんだか不思議な感じがするのです。
鍼灸院に通うようになってかれこれ数年が経ちます。
通うようになってメリットは確実に感じています。
感じるのは確かであっても、それを裏付けるものの説明が素人にはとてもぼんやりとしていてむずかしいです。
この本を読んだところで理解したのかと言われるとなかなか肯定はしにくいです。
それでも読んでいてとても興味深くおもしろかったです。
わたしが鍼灸院に通う目的として心身のバランスを整えるというのがあります。
ガチガチに固まりそうなカラダをほぐしてもらうだけでなく、メンタルも安定させてくれたらなというのがあります。
コラムの中に「鬱を東洋医学の気から見ると」(p107)というものがありました。
鬱のときにはカラダを動かしたほうがいいというのはよく言われることです。
これはエネルギーを循環させる意味で東洋医学でも言われていることなのだそうです。
科学的に言われていることと東洋医学の古くから伝わっていることが一致しているとなんだか面白いなとわたしは思うのです。
この本を読んで思い出したエピソードがあります。
それは新庄剛志さんの『わいたこら。』(学研プラス)にあった右手の話です。
新庄さんは昔から右手を怪我することなく、守られているような感じがあったそうです。
あるとき森本選手の腰の調子がわるいということで、右手をかざしたそうです。
そうすると良くなったという話が載っていました。
手からも気が出ていてそれが効いたのかなとこの本を読んで感じました。
科学で解明され、理屈でしっくりとくるものだから必ずしも良いとか安心できるというのではないのだと感じました。
「気」というのは曖昧なようで存在するのは確かなようです。
一周回って心身がよくなればいいのですが、何者かを知ろうとする努力は忘れずにいたいです。