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わたしはスポーツクラブで働いています。
入社当時の研修で「健康の三本柱」というものを教わりました。
健康のために必要な柱となるものを3つあげるとすればなんでしょうか?
答えは、睡眠、運動と栄養でした。
健康を目指すうえではこのバランスが大切ということになります。
サンマーク出版から出ている同じテイストの装丁で『運動脳』と『熟睡者』をすでに読んでいました。
本屋さんで、デイヴィッド・ローベンハイマー スティーヴン・J・シンプソン 櫻井祐子[訳]『食欲人』(サンマーク出版)を見つけて今回読みました。
これら三冊を抑えれば健康に対する知識のベースは得られるのかなと思います。
「食欲」がテーマとなっています。
バッタを使った実験室での研究から始まります。
偏りのある餌を与えておいて、条件を変えると食べる餌の種類が最適化されるとのことでした。
実験室での研究レベルを超え、フィールドワークやヒト相手の実験も行われており、仮説が出て検証を重ねていきます。
食がなく飢えで苦しむ人たちがいる一方で、肥満が社会現象になっています。
食欲にも種類があり、タンパク質欲を満たすまで食べ続けるということがわかりました。
食欲とひとくくりにされますが、これは単なる総量というよりも栄養素によって決まるところがあります。
確かに高タンパク質食にすれば総摂取カロリーを減らすことができるというメリットはあります。
しかし、それで必要な栄養素がバランスよく取れているかどうかは別の話です。
タンパク質の含有量を下げたほうがたくさん食べてもらえるというメリットが食品会社といった提供側にはあります。
これは特に超加工食品と呼ばれるものに多い傾向だそうです。
また国が健康のために特定の食品の摂取を勧めることをできても、摂らないほうがいいと特定の食品を提示するというのは色々な利権があるのでむずかしいようです。
タンパク質が大事なのは変わらないですが、大切なのはその理由までしっかりと考えることです。
結論を言えばバランスの良い食事を心がけるということになります。
そのことについて考える一冊になるのではないかと思います。
読み物としても面白かったです。