読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰をしています。
今回紹介する本は、田坂広志さんの『運気を磨く』(光文社新書)です。
致知2021年12月号で田坂広志さんのインタビュー記事が載っており、そこでこの本が紹介されていて興味をもったので手に取りました。
タイトル通り、「運気」について書かれています。
運気を磨いていくためにはどうしたらいいのでしょうか?
元来、言われている「引き寄せの法則」などの弱点等も書かれており、スピリチュアル的な要素を感じつつも、科学的なところを感じて説得感を感じることができました。
よくポジティブ思考でいなさいと言われることがあるかと思います。
プラス思考でいることが結果として良い結果を引き寄せてくれるということです。
でも、実際はそううまくいかないこともあるかと思います。
ポジティブな言葉がけだけでうまくいかないのはなぜでしょうか?
人間には潜在意識と顕在意識と呼ばれる領域があります。
簡単に言えば顕在意識とは自分が認識をしている領域で、それは氷山の一角のように奥底では多くの潜在意識が存在しています。
言葉がけとはこの顕在意識にはたらきかけているだけで多くが潜在意識であり、潜在意識には多くのネガティブな感情が渦巻いているとのことです。
また電気の作用のようにプラスの感情で満たされることはなく、その分マイナスの感情も生まれてくるということです。
では、どうしたらいいのでしょうか?
まずすべきことは頭の中をプラスのポジティブな感情で埋め尽くすことではなく、マイナスの感情や気持ちに折り合いをつけることだとおっしゃっています。
過去の挫折経験に目を向けることは辛いことでもあります。
しかし、あらゆる出来事には起こったからには意味があります。
その起こったことに意味を見出し、それに感謝をすることで浄化させることができます。
わたしは大学受験に失敗をして大学浪人をしました。
一浪しても第一志望には合格できずに、行った大学も病気が原因で中退をしました。
失意のどん底でしたが、そうでなければ出会えなかった方もいますし、経験をすることもできています。
そう考えるとわるいことばかりではなく捉え方次第なのだと感じています。
自分にとってはマイナスやネガティブに思えるような出来事も捉え方次第ではしっかりと意味を見出すことができます。
そう考えると、世の中にネガティブなものはなく、自分にとって何らかの深い意味をもつ経験と言えます。
そういう意味で田坂さんの「人生で起こること、すべて良きこと」につながるのかなと思います。
パム・グラウト『「感謝」で思考は現実になる』(サンマーク出版)のワークである感謝の日記を続けています。
良いことを探していく一方で、ネガティブなことも捉え方次第ということでしっかりと意味を見出しみつめていきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、また明日もお待ちしております。