中脇初枝『きみはいい子』(ポプラ文庫)

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こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。

読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰や人間学を学ぶ月刊誌である『致知』の読書会である北海道致知若獅子の会の世話人をしています。

 

今回紹介する本は、中脇初枝さんの『きみはいい子』(ポプラ文庫)です。

いわた書店の一万円選書のご縁で手にしました。

いわた書店は北海道砂川市にある町の本屋さんです。

そこで行われている一万円選書というサービスが有名です。

年一回の募集に対して毎月抽選されています。

当選するとカルテと呼ばれるアンケートが送られます。

その回答をもとに店主の岩田さんが一万円ほどの本を選んでくれます。

昨年当選をして、この作品が最後の一冊になりました。

 

わたしは一人暮らしをしていますが、社会から孤立をして過ごしているわけではありません。

当然のように家族と連絡をしますし、職場に行けば毎日同じように顔を合わせます。

休日には会ってのんびりとお茶をすることもあります。

当然ながら人はひとりでは生きていくことはできませんし、その家族という形も人それぞれです。

 

登場人物たちが悩み考えている姿というのは感情移入をしてこちらも色々と考えさせられました。

5つの短編で構成されています。

『サンタさんの来ない家』と『うばすて山』が特に印象に残りました。

『サンタさんの来ない家』は小学校の新任教師が主人公です。

児童がちゃんと話を聞いてくれず、クラスが崩壊しようかというときに児童にむずかしい宿題を出します。

それは「家族に抱きしめられてくること」でした。

誰かに大切にされていると感じる人が誰かを大切にできるのかもしれません。

 

『うばすて山』はかつて虐待をしていた母が痴呆になり、そのことを忘れ、娘のことさえも忘れてしまっている母と娘について書かれています。

自分のことを忘れてしまった人にどう対応できるのか、ましてやその相手がかつて自分を痛めつけていたとなるとそうなってみないとわからないところがあります。

 

家族をはじめとする人間関係についていろいろと考えさせられる小説でした。

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