謎を解く鍵がちゃんと用意されているとうれしい

今回紹介する本は、『Jミステリー2023 FALL』(光文社文庫)です。

 

わたしの好きな小説のジャンルはミステリーです。

一番好きな作家は東野圭吾さんで、刊行されているものはすべて読んでいます。

当然のごとく読めていない作家さんはまだまだ大勢います。

短編アンソロジーは色々な作家さんを知るきっかけにもなるのでおすすめです。

 

季節ごとに出ている『Jミステリー2023 FALL』(光文社文庫)を旅のお供として読みました。

今回は東野圭吾さんは不在でしたが、読み応えのある作品ばかりでした。

特に印象に残ったのは長岡弘樹さんの『笑う君影草』です。

小学校で飼っていたリスがなくなり、その後クラスメイトも体調を崩して入院をします。

その真相はどうなのかという話です。

 

ミステリーの醍醐味は、足りなかったピースがどんどん埋まってパズルが完成していく感覚だと思っています。

なので犯人や真相を推理しながら読もうという発想はありません。

むしろいかにも犯人っぽい人物を犯人だと思いながら読み進めるというようなミスリードに乗っかったほうが作品は楽しめると思います。

ただ、その結論に導かれるための材料がないと、その謎は読むだけでは解明できなかったという感が残り、少しモヤっとすることもあります。

この作品は最初から考えるピースが用意されていました。

後味が良いとは言えないかもしれませんが、ミステリーとしては好きな作品です。

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