重松清『カレーライス 教室で出会った重松清』(新潮文庫)

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

今回は、本の紹介です。

紹介する本は、重松清『カレーライス 教室で出会った重松清』(新潮文庫)です。

小川洋子さんがパーソナリティーを務めるラジオ Panasonic Melodious Libraryで紹介されるということをきっかけに読みました。

重松清さんの作品はこれまでにいくつか読んできましたが、なんとも心がすーっと洗われるような感覚になるのが好きでした。

表題作『カレーライス』を含む9つの短編で構成されています。

学校の教科書に掲載されることも多く、制約の中で青少年の心に響く文章を書くということはなかなか大変なのではないかと思います。

 

『カレーライス』は少年ひろしの物語です。

時間をやぶってゲームをしていたところ、お父さんにコードを引っこ抜かれて消されてしまいます。

それに腹を立てて「あやまるものか」と意地を張ります。

お母さんに「謝りなさいよ」と諭されますがそれでも意地を張ります。

お母さんの仕事の関係で、夕飯をお父さんととる『お父さんウィーク』という期間があります。

その初日にもう何も気にしていないお父さんが「まだ気にしているのか」とあっさりと誤りますが、それでも意地を張ってしまいます。

本当は謝ってすっきりしたいのに正直になれないもどかしさを感じます。

お父さんの下手なカレーを食べながらどうすればいいのかと考えています。

 

そんななかお父さんは風邪をひいてしまいます。

なので、夕飯はお弁当を提案されましたが、ひろしはいつもの甘口のカレーではなく中辛を作ろうとします。

それにお父さんはびっくりします。

 

我が家でも昔は鍋ふたつでカレーが作られていたことを思い出した。

それが中辛のひとつになり、今一人暮らしでは辛口で作っています。

そんなことを思い出しました。

 

まっすぐで単調でこうしましょうというのだけが教科書文学ではないのかなと感じました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは、よりよい一日をお過ごしください。

 

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