本気は報われる

イベント情報





読書会等のイベントは お知らせ をご覧ください。

  読書会の申し込みは「こちら」からどうぞ。

参加希望日を選択の上ご連絡ください。

募集の案内はLINEでも行っています。

開催日の3週間前の月曜日8時を基本として配信しています。

よければ登録をお願いします。

今日のブログ

こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の運営をしています。

また、ブログ、SNSやポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回紹介する本は、いしいしんじ『トリツカレ男』(新潮文庫)です。

いわた書店の一万円選書のラストになります。

小説です。

 

冒頭を紹介します。

ジュゼッペはみんなから「トリツカレ男」ってあだなで呼ばれている。

いしいしんじ『トリツカレ男』(新潮文庫)(p9)

という書き出しから始まります。

ジュゼッペという青年は何かにとりつかれるようにのめり込むと、他のことには目を向けないほどの集中力とパフォーマンスを発揮します。

 

ただ、その興味の移り変わりはどこでスイッチが入ったり、切れたりするかは本人も分からないところです。

 

本人もその性格を理解しており、気にするところもあります。

 

ハツカネズミの世話をしているときにこんなことを言われます。

本気でとりつかれることは、みんなが考えてるほど、ばかげたことではないとし、こう続けます。

「そりゃ、もちろん、だいたいが時間のむだ、物笑いのたね、役立たずのごみでおわっちまうだろうけれど、でも、君が本気をつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、むくわれることはあるんだと思う」

いしいしんじ『トリツカレ男』(新潮文庫)(p29)

この言葉は何かに真剣に取り組んでいる人の心に響くのではないかと思います。

成果が約束されているから頑張るのではなく、本気で続けているからこそ報われることがあるのだと思います。

この順番を間違ってはいけないなと思います。

 

そんなトリツカレ男のジュゼッペがある日恋をしたのは風船売りの少女ペチカでした。

アプローチの方法と熱量はなんだか素敵だなと思いました。

裏表紙のあらすじには「まぶしくピュアなラブストーリー」とありました。

想いを形にするって簡単そうでむずかしく、大切だなと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

運営している札幌ゼロ読書会は札幌市内とオンラインで開催しています。

また、選書サービスや読書に関する相談も承っています。

詳細はリンクをご覧ください。

より多くの本好きの方と繋がれるのを楽しみにしています。

また次回もお楽しみに!

読書会情報はこちらから!




Facebookオンラインコミュニティはこちらから

音声でも本の紹介をしています

お仕事・ご相談はこちらから!

書いている人


第112回 読書会「本の話をしよう」@zoom 開催レポート

第113回 読書会「本の話をしよう」@円錐書店 開催レポート

関連記事

  1. 頭やお金よりも大切なこと

    今回紹介する本は、ダニエル・キイスさん(小尾芙佐さん訳)『アルジャーノンに花…

  2. 重松清『カレーライス 教室で出会った重松清』(新…

    「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピ…

  3. コナン=ドイル/作 日暮まさみち/訳 若菜等+K…

    小学生の頃に買った積読本を消化しました。今回紹介する本は、コナン=ドイル…

  4. 小川糸『ツバキ文具店』(幻冬舎文庫)

    こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「…

  5. 吉田修一『横道世之介』(文春文庫)

    こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。読書セラピストとし…

  6. いい人が周りにたくさんいる人生

    今回紹介する本は、ファン・ボルムさん(牧野美加さん訳)『ようこそ、ヒュナム洞…

  7. 小川未明『小川未明童話集』(新潮文庫)

    こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。読書セラピストとし…

  8. 木内昇『茗荷谷の猫』(文春文庫)

    こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。読書セラピストとし…

Twitter でフォロー

PAGE TOP