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本で伝えたいことはひとつだけ
本を読んでいるとたくさんの気づきを得ることができます。
最初から最後まで読まなくてもいいし、何かひとつでも自分の身の回りの生活が変わればそれほど素晴らしいことはありません。
そこで意識しておくといいのは、一冊の本で伝えたいことはひとつのメッセージということです。
例えば、紹介文をいい加減かなきゃと思って取り出した、D・カーネギーの『人を動かす』という本があります。
この本にどう向き合えばいいか。考え方はシンプルです。
読む前の予測として、この本は何を伝えたいのだろう、もしくはこの本から自分は何を得たいのだろうと予測をします。
この本だったら、「人を動かすのはどうしたらいいか?」ということをターゲットに読み進めていくことができます。
中身のひとつひとつのエピソードはこのタイトル「人を動かす」の一部なのだと考えながら読むと迷子になることは少なくなるでしょう。
このワンブックワンメッセージというのは人間関係においても使えます。
あの人の信条としているものはなんだろう? と私はよく考えますし、実際に聞いたりします。
言い方は人それぞれあると思います。
モットー、理念、座右の銘とかシンプルに好きな言葉などです。
私の場合は、「無理しない、焦らない、落ち着く。よりよく生きる」です。
私という人を通して伝えたいのはこのことです。
そのために本を読むし、シェアをしています。
学校の先生も同じなのかもしれません。
小学校から高校卒業まで担任の先生はもれなく覚えていますが、何を言っていたかを覚えているのは一年間同じことを言い続けていた先生です。
それだけ人に影響を残したいと思ったら、同じことを何度も言い続けることが大切なのではないかと思います。
一冊の本で何回も同じことを繰り返すなあと思ったらそれは筆者が言いたいことに気づけたということです。
それに早く気づけるとその本を読むのが楽しくなると思います。