ことばが道具であるならば

イベント情報







読書会等のイベントは お知らせ をご覧ください。





読書会の申し込みは「こちら」からどうぞ。

参加希望日を選択の上ご連絡ください。

今日のブログ

今回紹介する本は、松浦弥太郎さんの『大切にしたい お守りのことば』(リベラル文庫)です。

松浦弥太郎さんはエッセイストとして活動されるだけでなく、『場所はいつも旅先だった』で映画監督をされたり、雑誌『暮らしの手帖』で編集長を務められたり、と多方面で活躍をされています。

私が初めて松浦さんの著作に出合ったのはWORLD BOOK CAFEでした。

店内図書館として置いてあった『100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート』を読んでとても感銘を受けました。

それから本屋さんで見つけては購入をするようになりました。

まだ全ての著作に目を通すことはできていませんが、いつも刺激を受けています。

 

今回の著作は最新刊となります。

2017年に河出書房新社より発刊された『孤独を生きる言葉』を改題し、加筆、再構成したものとのことです。

松浦さんの著作にそれなりに多く触れているので、いい意味で松浦さんらしくすんなりと吸収をすることができました。

 

私自身、文章で表現するのを好んでいます。

話すことも決して苦手というわけではありませんが、じっくりと考えて言葉として、文章をして伝えたいなと思っています。

言葉は道具でしかありません。

最近では動物も言葉を使っているという研究も進んでいます。

道具でしかない言葉ですが、使い方は気をつけなければいけません。

誰かを励ましたり、勇気づけたりすることもできます。

一方で、誰かをけなしたり、傷つけてしまうこともあります。

怖いのはそれがこちらの意図とは反して起こってしまうこともあるということです。

そうならないためにも言葉に対する感性を磨いていく必要があるのだと思っています。

 

本の良いところは自分で選んだ文章を自分のペースで読んでいくことができることです。

自分が良いと思った文章は何度でも読むことで自分の内へと吸収させることができます。

良い言葉をためておくことはいつか自分を励ましてくれるお守りのような存在になってくれると感じました。

 

1ページにつき1項目について書かれていますので、読むのに大きな負担は要りません。

ところどころに写真も収められていますのでのんびりと読み進めることができます。

 

印象に残ったものを紹介します。

嘘をつく人には、嘘をつかなくてはいけない理由があるはずです。

「嘘も含めて相手を丸ごと受け入れる」。

そんな思いやりもあってもいいのではないでしょうか。

松浦弥太郎『大切にしたい お守りのことば』(リベラル文庫)(p139)

「101 嘘も受け入れる。」の一部です。

嘘はいけないことだと言われてきました。

確かにミスをした際に保身のために嘘をついてしまうことで、解決が遅れてしまうこともあるでしょう。

ただ、常に正直に生きていればいいというわけではないと改めて感じました。

相手にも嘘をつかなければいけない理由があると考えることで、より相手に寄り添うことができるのでないかと思いました。

 

松浦さんの本はどれを読んでも心地の良い刺激を得ることができます。

最初の一冊としてもおすすめしたいです。

読書会情報はこちらから!




Facebookオンラインコミュニティはこちらから

音声でも本の紹介をしています

お仕事・ご相談はこちらから!

書いている人


致知2024年3月号「丹田を常に充実させる」

7周年を迎えました

関連記事

  1. 「職業 自分」を目指して

    読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「本を語る、人…

  2. 松浦弥太郎『ふたりのきほん100』(光文社)

    「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰をしています、読書セラ…

  3. 『いちからはじめる』勇気を持つ大切さ

    読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「本を語る、人…

  4. よく眠るために感謝の気持ちで一日を終える

    寝つきは良いでしょうか?わたしはわりかし良いほうだと思っています。年…

  5. 本に関する秘密を解き明かしたい

    わたしは文章を書くのが好きです。何かを伝えたいと思ったときに文章という手…

  6. 本との距離感を大切に

    暑かった夏が嘘のように札幌は涼しくなってきました。秋の夜長に読書を楽しん…

  7. 本業がうまくいかなくたっていい

    こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「…

  8. 出合った言葉をお守りにする

    尊敬するエッセイストである松浦弥太郎さんの本を読みました。今回読んだのは…

Twitter でフォロー

PAGE TOP