村上春樹/佐々木マキ『ふしぎな図書館』(講談社)

イベント情報







読書会等のイベントは お知らせ をご覧ください。





読書会の申し込みは「こちら」からどうぞ。

参加希望日を選択の上ご連絡ください。

今日のブログ

こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回紹介する本は、村上春樹/佐々木マキ『ふしぎな図書館』(講談社)です。

円錐書店で購入した古本です。

 

図書館に訪れた少年が主人公です。

オスマントルコの税金に関する本を読みたいというと本を紹介されるだけでなく、内容を覚えろと牢屋のようなところに幽閉されてしまいます。

外の世界のお母さんは心配しているのではないかとドキドキします。

そこに食事を運んだり、世話をしてくれたりするのが羊男でした。

村上作品でたびたび出てくることは知っていましたが、わたしが出合ったのはこちらの作品が初めてでした。

 

絵本ということで読むのはとてもあっさりです。

しかし、そこにはどう解釈するかの余地がとても含まれています。

リアリティのあるはっきりとした夢を見るとどこまでが現実であったのかわからなくなることがあります。

あまりに現実的であるので人に話すことをやめておくなんてこともあるかもしれません。

それ自体に意味があるということはなく、知らなければ他人も気にすることはないのかもしれません。

 

本をリクエストすると少年は内容を覚えるようにと言われます。

1ヶ月で覚えたら外に出ることができるという条件です。

図書館は知識のインフラだと思いますが、何のための知識なのかとそれを覚える目的を見失ってしまうと意味のないものになってしまうのではないかという気がしました。

 

短い作品ですが、解釈の仕様はいくらでも広がりそうな気がしました。

読書会情報はこちらから!




Facebookオンラインコミュニティはこちらから

音声でも本の紹介をしています

お仕事・ご相談はこちらから!

書いている人


わたしの読む本の選び方

要約はプロに任せて、

関連記事

  1. 村上春樹『風の歌を聴け』(講談社文庫)

    「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピ…

  2. 村上春樹『村上さんのところ』(新潮文庫)

    よくこれだけの質問に回答できるなとすごさを感じました。今…

  3. 村上春樹『女のいない男たち』(文春文庫)

    「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピ…

  4. 村上春樹『街とその不確かな壁』(新潮社)

    こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。読…

  5. 意味を持つ小説を考えたい

    こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「…

  6. 村上春樹『もし僕らのことばがウィスキーであったな…

    こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。読書セラピストとし…

  7. 『BRUTUS 特別編集 合本 村上春樹』(マガ…

    今回紹介する本は、『BRUTUS 特別編集 合本 村上春樹』(マガジンハウス…

  8. 村上春樹『TVピープル』を読んで考えた、自分にし…

    読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「本を語る、人…

Twitter でフォロー

PAGE TOP