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今日のブログ
今回紹介する本は、『BRUTUS 特別編集 合本 村上春樹』(マガジンハウスムック)です。
村上春樹さんといえば日本を代表する世界で読まれている作家さんのひとりですね。
すべてを読んだわけではないですが、村上春樹さんの作品を好きでよく読みます。
作品の魅力がどこにあるのかを伝えるのはなかなかむずかしく言葉に詰まっています。
初めて読んだ作品は正直どれだか覚えていません。
ただ読んだと記憶している作品が多くあります。
なんだったんだろうという作品もありますが、読んだという記憶を残し心の何処かで残り続けているという感覚があります。
蔵書整理で手放した作品もありますが、結果として読み返したくなるもので反芻するように読みたいと思います。
高校のときの先生に村上春樹さんの作品を勧めてもらったことがあります。
お勧めしてくれたのは高校一年生のときの国語の先生でした。
教科担任ということでクラスの担任の先生ではなかったのですが、授業内での脱線話やお勧めしてくれる本はとても印象的なものばかりでした。
担任されていたクラスで年度末に全員に本をプレゼントしたとの話を聞いていたので、のちに「わたしがいたら何を贈っていましたか?」とお聞きしました。
その回答が村上春樹さんの『風の歌を聴け』(講談社文庫)でした。
「静かに殻を破って成長できる生徒だと思っていたので」とのことでした。
世界各地で翻訳され読まれている日本を代表する小説家の作品の魅力をうまく言葉にできないというのはなかなか不思議な感覚でもあります。
読む前と後で何かが変わっているような不思議な感覚になるのが魅力のひとつかなと今のところ考えています。
小説家をメインフィールドとして活動されていますが、翻訳家としても功績を残されています。
翻訳作品まで追いかけることができていないので読みたいと思っています。
こちらの特集雑誌は本屋さんで偶然見つけて購入をしました。
先にも述べたとおり、小説家としてだけでなく、翻訳家としても評価が高く、ジャズバーを開いていたくらい音楽にも精通しています。
なのであらゆることを問いかけても深い内容を返してくれます。
村上さんは毎朝走りカラダを鍛えています。
決まったルーティンで執筆活動を行っていると過去のエッセイ等で拝見をしていました。
どこに欠点や弱点があるのだろうかと思うような完璧でストイックな印象がしました。
当然ながら村上さんもコロナ禍を過ごしているわけで、生活の変化が気になるところです。
色々と制限がかかる部分があるにせよ、生き方というスタンスは変わらずでした。
また無理に生き方そのものを変える必要もないのだと感じました。
何も変える必要がないのはコロナ禍だからではなく、これから天変地異を揺るがすようなどんなことが起ころうともです。
自分にとって大切なこと、やるべきことをせっせとやり続ければいいのだと思いました。
印象に残った一文はこちらです。
レコードと本は「迷ったら買う」というのが正解かもしれない
(p25)
レコードを収集する村上さんの言葉に背中を押してもらってこれからも本を買おうと思います。