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こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰や人間学を学ぶ月刊誌である『致知』の読書会である北海道致知若獅子の会の世話人をしています。
2022年7月25日にオンラインで北海道致知若獅子の会が開催されました。
人間学を学ぶ月刊誌である『致知』を用いた読書会です。
その中でも35歳以下で構成されるものを若獅子の会と呼んでいます。
わたしは北海道致知若獅子の会の世話人として課題文の選出を行っています。
興味のある方は体験も可能ですのでぜひお問い合わせください。
会では読み上げてフィードバックをし合います。
フィードバックで大切にしているのは良いところを見つけて褒めあうという美点凝視の観点です。
新たな視点が得られるのでこういった読書会も大切にしたいです。
2022年7月会で発表した感想文をアップします。
表紙にもなっている数学者藤原正彦氏のインタビュー記事を選びました。
藤原氏といえば小川洋子さんが『博士の愛した数式』(新潮文庫)のヒントをもらいに取材に伺った方です。
また、この記事をきっかけに『国家の品格』(新潮新書)を読みました。
『国語を忘れた民族は滅びる』を読んで
学生時代の苦手科目は断トツで国語であった。
苦手というよりもテストでの点数にばらつきがあり成績は基本的には芳しいものではなかった。
それでも高校への電車通学の時間潰しをきっかけに本を読むようになり、自他共に認める「本の虫」へとなった。
わたし自身の国語の成績が良くなかったので説得力があるとは思っていないが、本を読むことを通して言葉で考えることの大切さを身に染みるように感じている。
このインタビューの藤原正彦氏は数学者でありながら国語教育の大切さを説かれている。
特に「一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数、あとは十以下」とおっしゃっているのが印象的であった。
言葉にはその国の文化が表れていると言われることがある。
例えば日本語には水に関係する言葉が多い。
身近な例で言えば温度によってお湯や冷水と使い分ける。
英語ではどちらもwaterである。
日本語には雨に関する表現も多い。
梅雨、霧雨や豪雨などその時々によって使い分けがあるのは決して偶然ではなく、それだけ生活に分けるだけの意味と必要性があったからである。
何かを伝えるうえでこれだけの表現があったことを知ったうえで簡易な表現をするのとしないのでは発言の深みが変わってくるだろう。
もし何かの世界の共通言語が使われるようになれば、元々そこにあった文化というものは廃れてしまう。
だから脈々と受け継がれてきた国語というものを大切にしなければいけない。
そのためにはやはり本を身近において読むことが大切だと感じている。
河合栄治郎氏がおっしゃっていたという「本は絶対に借りるな、図書館からも友人からも借りるな。必ず買って本棚に置いて何度も読め。そうしないと血肉にならない」というのがとても印象的であった。
この「いつでも読める状態にしておく」というのがとても大切だとわたしは感じている。
買ったはいいものの読まれない積読と呼ばれる状態になってしまう本がある。
読むのに割ける時間は限られているので、それは仕方がないことである。
思い切って積読本を手放したことがあるが、一度読みたいと思った本は結果的に今読むべきだというタイミングがやってくるのである。
手放したとしてもそこでタイトルを思い出せればいいが、思い出せない場合もある。
これからは読みたくなったタイミングで読めるように読みたいと思った本は手元に置いておきたい。
全体を通して、国語教育の第一歩は本を読むことであると改めて感じた。
読書好きのひとりとして読書セラピストという肩書きで読書文化の普及にこれからも貢献していきたい。