こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回紹介する本は、谷川嘉浩『スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。
いわた書店の一万円選書のご縁で手に取りました。
選書理由については伺うことはないので想像するしかないです。
スマホの登場によりわたし達の情報の仕入れ方は大きく変わりました。
わたしの部屋にはテレビがありません。
多くの情報をスマホを通して手にしているという方も多いかと思います。
気軽にいつでもどこでも連絡を取ることが可能になりました。
果たしてこの常時接続が可能になった状況は人を幸せにしたのでしょうか?
リモートワークの弊害やコロナ禍での精神状態を考えると手放しで良いとは言えないはずです。
この問題を考えていくうえで必要になってくるのが哲学です。
世の中のことはすぐに答えが出るものばかりではありません。
そのモヤモヤとしたものにどう対処していくかも大事なポイントです。
スマホはインスタントな断片の情報を与えてくれます。
それらで頭を満たせばお腹がいっぱいになります。
ですが、それによって何が残るでしょうか?
スマホによるマルチタスクで思考が分散するのに争うには自分一人で、自分自身と対話する孤独が必要です。
その孤独を得るには自治の領域で自分なりに試行錯誤のなかで何かを作り上げる趣味が大切です。
わたし自身弊害があるとわかったのでスマホをすぐにやめますとはならないので、上手に付き合っていく道をこれからも探っていきます。
ひとまず読書のときはネットを遮断します。