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こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
先日、映画を観に行きました。
スタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』です。
事前情報がほとんどないなかで封切りを迎えました。
Twitter等でフォローしている方がぽろぽろと観ましたと投稿しており、気になりはじめたタイミングで誘われて観に行きました。
事前告知なしという宣伝手法を踏まえて、気になる方はあまり情報を入れないで観にいくのがおすすめです。
なので、この先も出来れば観たあとにご覧いただけるとうれしいです。
わたしがまず気になったのは吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)との関係性です。
この小説は、主人公であるコペル君の成長の物語です。
コペル君と叔父さんとの手紙のやり取りが印象的です。
映画の中で、主人公の眞人(まひと)がこの小説を読むシーンが出てきます。
全てではありませんが、メッセージ性のある、もしくはわかりやすい本が最近は多いです。
読んだあとに「?」となる本は少ないのではないでしょうか。
吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』の締めはとても特殊です。
そこで、最後に、みなさんにおたずねしたいと思います。ー
君たちは、どう生きるか。
吉野源三郎『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)(p299)
エンタメとしての娯楽として「おもしろかった」で終わるのもありですが、この作品は問いかけで終わります。
コペル君はこう成長したけど、「君たちは、どう生きるか」という問いです。
答えは本の中にありません。
その答えは自分で考え続けるしかありません。
この映画で宮崎駿監督はアニメーション映画という手法を用いて、眞人という少年の成長を描き表現しました。
それが宮崎駿監督なりのひとつの答えなのではないかと思います。
自分は「生きる」ということをこう表現するけど、これを観たあなたはどう生きるかというメッセージのように感じました。
すぐに答えのようなものが得られる世の中だからこそ、死ぬまでわからないような「どう生きるか」の問いはずっと考え体現していく必要があると感じました。