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こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰や人間学を学ぶ月刊誌である『致知』の読書会である北海道致知若獅子の会の世話人をしています。
今回は映画のお話です。
サツゲキで公開中の『ぼけますから、よろしくおねがいします。〜おかえり お母さん〜』を観に行きました。
90代の老夫婦のドキュメンタリーを一人娘である信友直子さんが監督・撮影・語りをされています。
2018年に映画化され、その後を追って作られたものです。
両親の姿をカメラに収めていた信友さんですが、ある日母がりんごを山のように買っているのに気づきます。
どうやら買い物に行って家にあるのを忘れて買ってしまうようでした。
それをきっかけに病院に行くとアルツハイマー型認知症と診断されました。
そこからお父様が今までやってこなかった家事を手伝い、サポートしていきます。
しかし、お母様が脳梗塞を発症してしまい、入院生活が始まるようになりました。
それでもお父様は片道1時間をかけて病院に向かいに行き、家に帰ってくることを願っています。
生きていくうえで、死は避けられないものです。
生まれたということは刻一刻と死へ向かっているということでもあります。
印象に残ったシーンがあります。
誤嚥する可能性があるためにチューブで直接栄養を送る胃ろうをするシーンがありました。
これは延命治療にあたり、お父様に向かって信友さんが「本当にこれで良いのだろうか」と話しかける場面がありました。
もはや本人に生を望むのか、苦しくて耐えられないかはわからない状況というのが今後ないとも限りません。
そうなっても生きていてほしいと思ってもらえたらわたしは生きていく意味というのはあるのではないかなと思います。
自分のことを忘れてしまうかもしれないという状況でも最期の最期まで誰かに寄り添うのは素敵なことですし、そういう年の取り方をわたしもしたいなと思いました。