「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
先日、映画を観に行きました。
マッシブシアターで公開されている『エンジェル、見えない恋人』という作品です。
姿の見えない透明人間のエンジェルと、盲目の少女マドレーヌの恋の物語です。
透明人間の少年の視点で物語が進んでいきます。
マジシャン夫婦の子どもとして生まれますが、生まれる前に父親は失踪して母親は病みながら施設で産みます。
彼は生まれたときから初めから決まっていたように「透明」なのですが、母親の大きな愛情のもとで育てられていきます。
あるとき施設から見えた家の庭で遊んでいたのがマドレーヌという少女でした。
盲目でありながら、匂いの感覚等で彼を見つけ友だちとなります。
一時は離れ離れになりますが、手術によって目が見えるようになってから新たな葛藤、苦悩が生まれます。
目からの情報が83パーセントと聞いたことがあります。
どんなに正しいこと、素晴らしいことを言っていても、身なりなどの印象がわるいと人には響かないということです。
少年がきっと姿形の見える少年だったとしても盲目の少女は視覚以外の感覚により彼と仲良くなったのできっと仲良しになれたでしょう。
しかし、視力を手に入れたことでの苦悩もありました。
目に見えるものが全てではないし、隠されたもの全てを読み取ることはできません。
それでも相手の気持ちを思いやり尽くすことは大切なんじゃないかと思いました。
素敵なラブストーリーでした。