坂口恭平『よみぐすり』(東京書籍)

こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。

読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰や人間学を学ぶ月刊誌である『致知』の読書会である北海道致知若獅子の会の世話人をしています。

 

今回紹介する本は、坂口恭平さんの『よみぐすり』(東京書籍)です。

 

坂口恭平さんは自身の携帯電話番号を公開し、自殺念慮の方と話をして救っています。

もともと、「いのちの電話」としてやっていましたが本家から権利侵害を訴えられたため「いのっちの電話」と名称を改めました。

本家本元のいのちの電話がなかなかつながらないと言われるものを個人でやるということの労力の多さを考えるとすごいなと思います。

坂口さん自身もわたしと同じ躁鬱病を患っており月に5日ほどは鬱の状態になるとのことです。

ただ、ここに関しては同じ障害であっても人によって出方は異なるようです。

坂口さんの場合は沈んだら回復するまで待つという印象を受けましたが、わたしは日の中で変動がある感じがします。

 

この『よみぐすり』は坂口さんのツイートを再編集したものになります。

人が落ち込んだり死んでしまいたいという思いに駆られるのにはある程度のパターンと解決策があるようです。

それを坂口さんは日々Twitterを通して発信してくれています。

元気なときに読んでおいて、落ち込んだときに「そう書いてあったじゃないか」と手に取るのにおすすめの一冊です。

ただ、やることというのは小さな頃やっていたことや自然とやりたかったこととなんら変わりません。

一番の栄養は喜びであることを、時々人は忘れているような気がする。(p21)

とあります。

また、お金になるとか仕事になるとか考えずに遊んでいた幼少期を思い出すように好きなことや楽しいことをすることが人を惹きつけ楽しいの循環が始まるのだと感じました。

 

まさしく「よみぐすり」です。

生きづらさを感じている方におすすめの一冊です。

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