著:みなみしま 話者:坂口恭平『坂口恭平の心学校』(晶文社)

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「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の運営をしています。

また、ブログ、SNSやポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回紹介する本は、著:みなみしま 話者:坂口恭平『坂口恭平の心学校』(晶文社)です。

帯にもあるように、マルチな才能で活躍する坂口恭平さんの「創造と表現の源泉」となるものが気になり手に取りました。

美術館の学芸員をやられている南島さんが、Xで現代の若手建築家が坂口さんの思考と活動をどのように捉えているか話さないかと投稿すると、ご本人から手が上がりました。

そしてXのスペースで公開された講義をまとめたものがこちらの一冊になります。

建築からはじまり、文学、美術、音楽、そして、生きのびることについて書かれています。

 

その分野に詳しくないと難しく感じるところも正直あるかもしれません。

少なくとも私はそうでした。

ただ、自分の行っている行動をここまで言葉にして語ることができるというのは早々できないのではないかと思いました。

 

坂口恭平さんは躁鬱病を公表しています。

躁鬱病は双極性障害ではありますが、こちらのほうが症状のイメージはしやすいと思います。

私もこの躁鬱病の治療をしています。

とは言ってもここ最近は落ち着いていますので、症状が悪くならないように薬を継続して服薬するくらいです。

鬱を感じながらもその波を乗りこなしているように見える坂口さんの活動はとても参考になりますし、思考や行動を吸収したいと思っています。

 

印象に残ったところを紹介します。

そういう状況で、ある意味、躁鬱者の一つの役割は一万五千年前から変わらないと思う。

著:みなみしま 話者:坂口恭平『坂口恭平の心学校』(晶文社)(p161)

「そういう状況」とは、“私たちが持っている多元的な現実が根こそぎ、もう木っ端みじんになって逃げる場所がどこにもない”というものです。

思考の中にまで社会の波が押し寄せてくるのを感じることが私にはあります。

そのような状況で詩であり、音楽であるといった表現をしていくことが大切な心構えであるように感じました。

 

南島さんはこの心学校で感じとったことは、原理論で生きること、神話を作ること、そして誰かとの間に心を生み出すこと、をあげていました。

これからも社会で生きていくうえでのヒントの種となるような気がしました。

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