川村元気『億男』を読んで、お金と幸せについて考える

第68回「本の話をしよう」で紹介した一冊は、川村元気さんの『億男』です。

映画化もされているので見てみたいと思います。

あらすじを簡単に紹介します。

図書館司書の一男が主人公です。

弟が失踪して借金3,000万円を肩代わりすることになります。

そこから家庭環境にひびが入り、妻と娘とは別居をしています。

昼は図書館司書、夜はパン工場で働いています。

ある日、たまたまもらった商店街のくじを引いたところ、4等の宝くじを手にしました。

それがなんと当選して3億円を手にすることになりました。

生涯年収以上の大金を手に入れた一男がどうしたらいいかと頼ったのは15年以上前の大学時代の親友であった九十九(つくも)でした。

ベンチャーを起業し多額の富を得ていました。

そんな彼の元を頼ろうとしましたが、彼に三億円を持ち逃げされてしまいます。

彼の取り巻く人に話を聞きながら九十九と三億円の行方を探していきます。

 

読みやすい小説でありながら、お金と幸せについて考えさせられます。

ところどころで偉人やお金持ちのまさしく金言が紹介されています。

冒頭にも出てくるチャップリンの「人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ」が印象的です。

最初読んだ時には気にも留めなかったのですが、「アメリカの不動産王」としてドナルド・トランプが載っていたのがおもしろかったです。

 

お金があればもっと色々なことができるのにと思うことはありますが、今のお金の使い方がベストかと聞かれるとそうも言えないんじゃないかというところもあります。

お金は信用を形に変えたものであり、想像で成り立っていると言っても過言ではないかもしれません。

 

チャップリンの言葉にもありますが、まずはお金で買えるものを買ってそれからお金で買えないものを探すというのでも決して回り道ではないのかなと思います。

生きていくためには最低限のお金は必要であり、その話は逃げてはいけないと色々と考えるきっかけになりました。

読書会情報

読書会の情報は お知らせ をご覧ください。

募集の案内はLINEでも行っています。

月初に読書会情報を配信しています。

申し込みはLINEからお待ちしています。



LINEの友だち検索「@pgc8174h」でも出てきます。

LINE オープンチャットへのご参加はこちらからどうぞ!

ポッドキャストでも本の紹介をしています

書いている人


第68回 読書会「本の話をしよう」開催報告!

坂口恭平『苦しい時は電話して』を読んで、自分にできることを問う。

関連記事

  1. ルイス・キャロル(矢川澄子:訳 金子國義:絵)『…

    今回紹介する本は、ルイス・キャロル(矢川澄子:訳 金子國義:絵)『不思議の国…

  2. 小野寺史宜『ライフ』(ポプラ文庫)

    こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「…

  3. 『タイヨウのうた』から得た「よりよく生きる」とい…

    「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピ…

  4. 吉田修一『おかえり横道世之介』(中公文庫)

    こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。読書セラピストとし…

  5. 別のことを考えながら読んでもいい

    小説の楽しみはそのストーリーを味わうところにあります。しかしそれだけが全…

  6. 科学×人間ドラマの温かな融合〜伊与原新『藍を継ぐ…

    今回ご紹介する本は、伊与原新さんの『藍を継ぐ海』(新潮社)です。天狼院書…

  7. 朱和之(著)、中村加代子(訳)『南光』(春秋社)…

    こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。&…

  8. 住野よる『君の膵臓をたべたい』を読んで考える「運…

    第17回「本を語る読書会」で紹介した一冊です。友人からのオススメをきっか…

PAGE TOP