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こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
2023/06/26に開催された若獅子の会での感想文をシェアします。
若獅子の会は『致知』購読者で構成される若手の読書会です。
興味のある方はご連絡をお待ちしております。
今回は2023年3月に亡くなられた坂田道信氏の特別講話を課題文にしました。
追悼・特別講話 坂田道信「ハガキ道に生きる」
去る2023年3月14日に坂田道信さんが亡くなられた。
致知紙面を見る前に知人から知らされてはいたもののショックを受けた。
坂田さんと直接お会いする機会はなかった。
それでも何度もハガキのやり取りをする機会があった。
坂田さんの師匠である森信三先生の『修身教授録』を課題本にした読書会に参加していたことがきっかけであった。
その読書会の最後に、森先生のお弟子さんである坂田さんにハガキを書きましょうというワークがあり、そのときに複写ハガキの控えに出会った。
本文にもあるように薄い紙の下にカーボン紙をはさむことにより相手に贈った文章も残しておけるという代物である。
修身教授録読書会に参加するごとに坂田さんにハガキを書いた。
わたしが書いた内容に対するストレートな返事というよりもそれを受けて坂田さんが内省を深めた内容の文章という感覚になることが多かった。
そのなかでも印象に残っているのが、本文でも語られているように「複写ハガキに千倍以上の値打ちがある理由については語らないようにしている」ということである。
良いと思われることもその理由が先行してしまうと続けることそのものが目的としてなってしまうのであろう。
続けることで自然と意味や理由がぼんやりとでも見えてくれば続けることができるのだと思う。
初めは修身教授録読書会のワークで坂田さんに書くだけであったが、だんだんと身近な人にも書くようになった。
わたしが主催する読書会に参加している方々にお礼の気持ちを書くようにした。
ハガキを書くことが自分自身のネットワークをつくることであるとおっしゃっているように、集客に困らずに密度の濃い会を開くことができるようになった気がするのは不思議なものである。
今回感想文を書くにあたり、過去の複写ハガキの控えをパラパラと眺めてみた。
そこには過去に考えていたことの歴史があり、自分の思考の変化を感じることができた。
しかし、そこには誰かに向けて書かれた文章であり自分一人では成立しなかった営みでもある。
そういう意味でもハガキを書かせていただいてるという気持ちでいっぱいになった。
自分自身も複写ハガキというのは不思議なツールだなと思っている。
誰にでもできそうなことを追求して、ハガキ道という道を築きあげた坂田さんに敬意を表しご冥福をお祈りしたい。