読書家さんの中でもたまに議論が起こることについてわたしなりの見解を述べてみようと思います。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌で読書会を開催しています、本のチカラで癒しと安らぎを与える読書療法士の井田祥吾(@shogogo0301)です。
今日のお話は「漫画は読書に入るのか?」というものです。
わたしの答えは「漫画は読書に入れてもいい」です。
目的をかなえるための手段が読書という行為であって漫画であるかどうかは二の次だと思っています。
楽しむという目的に対して達成できる手段が漫画であるならば、それを利用するべきです。
学習漫画なんかがこの類です。
今とは生活様式が全く異なる時代のことを学ぼうと思ったら、まずビジュアル化されているものから入った方が想像が楽になり勉強もしやすいでしょう。
文章だけで読むよりも漫画の方が想像がかんたんになります。
文章で想像を膨らませるのが文学の醍醐味と言えるかもしれませんが、とっつきにくい分野やジャンルは手助けをしてくれている漫画の方が絶対いいです。
本の記録をInstagramと読書メーターで行なっているのですが、漫画を大量に読んだ月は冊数が一気に多くなります。
これとじっくり活字で読んだ本と同じにしていいのかというモヤモヤ感があるという方もいらっしゃるかもしれません。
それに関して言えば、気にしなくていいんじゃないですかということです。
「冊」というのはあくまで区切られた単位でしかありません。
1000ページの本も100ページの本でも数えるときは1冊でしかありません。
大事なのはそこから何を得るかです。
(もちろん娯楽として楽しむのも一つです)
それに対してボリュームは関係がないのかなと思っています。
終始一貫して言いたいのは、なんのために本を読むのかということです。
その目的を叶えるのにもっともいい手段が漫画であるならば臆することなく使っていけばいいと思います。
(eye catching photo by chiho)