「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
今回のテーマは、「本を読む動機」についてです。
なぜ本を読みますか? と聞かれたらなんと答えますか?
結構むずかしい問いではないでしょうか?
自分を成長させるためなんて答えてしまいそうですが、だからと言っていつも本を読んでいるわけでもないし、くだらない作品を読むのも好きです。
それに本を読むのは少なからずストレス行為だと思っています。
活字を読むには目を酷使しているのかもしれないし、イメージを頭が膨らませなければいけません。(それも楽しさの一つですが)
実際のところはストレス行為だと感じていてもそれ以上の恩恵を得ることができるからわたしは本を読んでいるのかなと思います。
この際、本を読む動機は別に不純と思えるものでもいいんじゃないかと思います。
地図図鑑『EXPLORER’S ATLAS 探検家の地図』を眺めているとこんな記述がありました。
ブラジルの受刑者は本一冊を読むことで刑期を4日減らすことができるそうです。
動機はどうであれ、本を読むことはいいことだと思っています。
— 井田祥吾|札幌ゼロ読書会主宰 (@shogogo0301) May 22, 2021
どういう条件でとか詳しいことはわかりませんでしたが、そうらしいです。
本を読みたいからという理由でも刑期を短くしたいからと理由でも本を読めば短くなるのであれば読んだ方がいいでしょう。
刑期を短くするという目的に対して本を読むという手段が用意されていることになります。
本を読むことが結果として良いことにつながるであろうという意思の表れみたいなものかなと思っています。
刑務所に入っているから特別ということはなく、人であり学ぶことは大切でしょう。
『ショーシャンクの空に』でも本を読み、刑務所に図書室を作ることで雰囲気が変わりました。
どんな立場であれ本を読み学ぶ気持ちは忘れてはいけないなと思いました。
そして動機はなんだっていいんじゃないかと。
(eye catching photo by chiho)