2017年7月の読書会で内沼晋太郎「これからの本屋読本」を紹介しました。
これからの本屋読本
そろそろちゃんと読んだ感想というか書評を書きたいと思っていましたが、そんなところにびっくりとするニュースが入ってきました。
それはこのこれからの本屋読本の全文をnoteで公開するというものです。
【全文公開】【シェア歓迎】 『これからの本屋読本』を全文、無料で公開します。note版のためのまえがきも書きました。いまのところ3章まで一挙。ここから少しずつ上げますのでお楽しみに!ぜひ自由にコピペして引用したり議論の土台にしたりしていただければと思っています。https://t.co/VNQ0VA1HrU
— 内沼晋太郎『これからの本屋読本』3刷出来 (@numabooks) 2018年11月5日
この行動の意味するところはなんでしょうか?
著書の内沼さんは本が売れないと言われる時代に本の全文をインターネットで見れるようにしたのです。
情報の価値というものをとても考えさせられました。
インターネット的な行動
それは糸井重里「インターネット的」を読んだときにも感じたところです。
今の時代はインターネットでどんどん情報が拡散されていく時代です。
その中でいつまでも一人じめにされてしまう状態はきっとその場で枯れてしまうでしょう。
そもそも内沼さんがこの本を書いたのは「おわりに」にありますが、世界に本屋を増やすことだと仰っています。
noteによる全文公開はその目的をかなえるための手段であり、決して不思議なものではないのかなと感じます。
本を売るのだけが本屋の仕事ではない。
本の魅力を伝えるのも本屋の仕事。
本の魅力を語り合う読書会を開催するのも本屋の仕事。
そういうのを全部ひっくるめてブックコーディネーターという肩書きなのかなと思います。
わたしにとってのブックコーディネーターとは「本と人、人と人をつなぐ」仕事です。
わたしにとって本とは「心を豊かにしてくれるもの」です。
そんな活動全部ひっくるめてやっていきたいなと思います。
この本は、本屋に憧れる人のバイブルとなるでしょう。
ブックコーディネーターとして仕入れた本が初めて売れた日にこのようなニュースを聞けてなんだか勝手なご縁を感じています。