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こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回紹介する本は、倉嶋厚 原田稔 編著『雨のことば辞典』(講談社学術文庫)です。
文化と言葉には密接な関わりがあります。
日本は雨が多い国ですので当然雨にまつわる言葉が多くあります。
その雨にまつわる言葉がまとめられたのがこちらの一冊になります。
雨の文字をたくさん見たのでだんだんと雨ってこんな字だっけとゲシュタルト崩壊しました。
雨の日というと気分が落ち込みがちになりますし、せっかくの休日に外でのレジャーができなかったりとマイナスのイメージをもたれることが多いかと思います。
それでも恵みの雨と言われることもあるように生活に欠かせない水を供給してくれるものでもあります。
こんな言葉もあるのかと気づきが多かったです。
印象的だったのは「雨傘番組」という語でした。
聞いたことはあるでしょうか?
雨で野球中継が中止になったときなどに、代わりに放送する予備の番組。
倉嶋厚 原田稔 編著『雨のことば辞典』(講談社学術文庫)(p21)
とのことです。
地上波での野球中継が少なくなり、またドーム球場が増えたことにより、雨傘番組の出番も減っているのかなと思いました。
「えぞ梅雨」という言葉もちゃんと立項されており北海道民としてはうれしい気持ちになりました。
北海道には梅雨がないと言われています。
ジメジメと雨が続く時期がなく、初夏の北海道は本当に過ごしやすいです。
それでも雨が続く時期があり、それがえぞ梅雨を呼ばれています。
カバーの図版は歌川広重の浮世絵です。
ちなみに雨を線で表現されたのは浮世絵が初めてそうです。
西野亮廣さんが講演会でおっしゃっていました。
雨のことわざ・慣用句で紹介されていた晴耕雨読という言葉がわたしは好きです。
晴れた日には畑を耕し、雨の日には書を読む、という悠々自適な生活を表す四字熟語ですね。
今の時代は農耕生活をしているわけではないので心の持ちかたとして切り替えができればいいのかなと思います。
雨の日はお気に入りの傘が使える日となってから少し楽しくなりました。