住野よる『君の膵臓をたべたい』を読んで考える「運命」

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第17回「本を語る読書会」で紹介した一冊です。

友人からのオススメをきっかけに手に取りました。

 

2017年夏に映画化もされていて、そちらもオススメということだったので先に映画を観てから小説を読みました。

 

映画と小説の違いを楽しみながら、映画では表現できなかってであろう心情の裏側まで小説では知ることができたので興味のある方は映画から小説がオススメです。

びっくりするようなタイトルがつけられていますが、読めばこのタイトルしかないとすっきりするでしょう。

クラスの中ではあまり目立たない図書委員を務める「僕」と膵臓の病気になり余命宣告を受けながらも健気に生きている「彼女」が中心となって織りなす青春小説です。

 

人生を変える病気というのはどれくらいの人が経験するのでしょうか?

わたしは良くも悪くも病気によって人生を変えられたと感じています。

それは死というものをとても身近に感じたとかそういうわけではありませんが、進むべき舵取りが一気に変更されたような感じでした。

 

わたしの場合、精神の病でしたが、ブレーキをかけられることがなかったら最悪の結果になっていたのかもしれません。

でも、今はこうして好きなことをしてなんとか生活をすることができています。

 

きっと彼女も病気の宣告を受けたときはすごい葛藤を受けたのだと思います。

でも、そこから立ち直り、自分の運命を恨まないと決めたからこそ「僕」と絆を深めることができ、本当に大切なものを見つけることができたのだと思います。

住野よる氏の小説は初めてでしたが、とても印象に残るセリフが多くドッグイヤーをつけながら読みました。

興味のある方はぜひ読んでてみてください。

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