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こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回紹介する本は、近藤康太郎『三行で撃つ』(CCCメディアハウス)です。
前回紹介した『百冊で耕す』同様、Twitterでフォロワーさんが紹介されていたのに興味を持ち読みました。
AIが文章を書くことができる時代になっても、その指示を出すのは人間の文章です。
誰かに想いを伝えるのに文章を書くことがなくなるという未来はそうそうないでしょう。
本書では上手に想いを伝えるためのテクニックが25個紹介されています。
猟師でもある著者の近藤さんは猟と文章を書くことは似ていると言います。
どんなに弾を持っていても下手な人は当たりません。
最初の三行で惹きつけることができない文章はその先を読まれることはありません。
狩猟も文章も始めが肝心ということですね。
文章の基本から応用まで実践的に書かれている印象を受けました。
文章の原則として以下の三点を挙げられていました。
①文章は短くする。
②形容語と被形容語はなるべく近づける
③一つの文に、主語と述語はひとつずつ
近藤康太郎『三行で撃つ』(CCCメディアハウス)(p31)
まとめると「短く、近く、シンプルに」となります。
わたしはついつい一文が長くなります。
頭で考えたことをそのまま書くとそうなってしまいます。
文章構成を意識しながら書くことが大切だと感じました。
また自分の言葉で書くことが大切だと改めて感じました。
一つは形容詞に頼らないということです。
すごい本と表現してしまうと先に進むことができません。
何がすごかったのか具体的に自分の言葉に起こしてみることが大切です。
読書感想文の始まりは「おもしろかった」としてもどこが? と掘り下げてみるのが大事だと感じました。
他にはついつい使われがちな常套句を使わないということです。
例えば、おもしろかった本についつい「ページをめくる手が止まらなかった」と表現したくなります。
実際にどんな感じだったかは本人にしかわからないものです。
比較するものがない以上、そういった表現を使ってしまうとその表現以上のものが浮かび上がってこなくなってしまいます。
格好いい表現に逃げてしまわないように気をつけます。
プロの書き手として必要な考え方についても触れられていました。
良いアウトプットを生み出すには当然ながら良いインプットが必要です。
そのためには1日に2時間の読書は欠かせないと書かれていました。
好きな本を読むのは1時間で残りは根底を支え学ぶために読みます。
誰でも名乗れるライターだからこそ一流の道は険しいものだと感じました。
そこまで目指していなくても文章を書くうえで大切な心がけを学ぶことができました。
『百冊で耕す』と併せて読むのがおすすめです。