きくちちき『しろとくろ』(講談社)

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今回紹介する本は、きくちちきさんの『しろとくろ』(講談社)です。

 

誕生日プレゼントとしていただきました。

表紙にも表現されているようなダイナミックな絵が印象的でした。

物語は白猫のしろと黒犬のくろのお話です。

 

しろの「なんでくさってたくさんあるの」という問いかけから物語は始まります。

身の回りにある自然に「なんで」「なんで」と疑問を問いかけます。

ですが、誰も答えてくれる者はいません。

あるとき黒犬のくろに出逢い、ほほをぺろっと舐められます。

それからしろとくろは一緒に遊ぶようになります。

たのしい時間を過ごしますが、ずっと一緒にいられるわけではありません。

そうして、しろは眠れない夜を過ごし、会いたいという気持ちがあふれます。

だからこそまた会えたときというのは、また喜びが大きくなります。

 

男女の関係に問わず、また会いたいと思われる存在になることはとても大切なことだと思います。

わたしが学生のころは、中学校は携帯電話の持ち込みが禁止されていましたし、高校では今のようなSNSの仕組みは黎明期でしたので、肌身離さず気にするという環境ではありませんでした。

それこそ学生時代は好きな人がいても土日は休みだから会うことすらできないと考えることがあったかもしれません。

いま、学生だったらいつでも気軽に連絡がとれるのでその会えないことに対する感情は減るのでしょうか?

少なくともいつでも連絡がとれる状態にあることで不安は軽減されるように思います。

かといってそれが必ずしもよい状況だとは思えません。

会えない間のお互いのことを考える時間というのが結果として会えたときの喜びを増大させてくれるように思います。

 

家族になれば毎日顔を合わせて話をするのが当たり前になります。

それを経験することによって育まれる関係性もきっとあるでしょう。

だからといって恋人関係のようなたまに会う関係性よりもいいわけではないというか、同じ次元での話ではないと感じています。

たくさん連絡を取り合うことによって不安感を減らすのもわるくはないでしょうが、何をしているのかなと相手のことを想像する時間も大切だなと感じました。

その時間が深ければ深いほど、会えたときの喜びはより一層感慨深いものになるでしょう。

数10ページの短い絵本ですが、色々と考えさせられました。

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