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今回紹介する本は、星野道夫さんの『旅をする木』(文春文庫)です。

 

先日、神戸の流泉書房で購入した大竹英洋さんの『そして、ぼくは旅に出た。 はじまりの森 ノースウッズ』 (文春文庫) を紹介しました。

その中で、星野道夫さんの『旅をする木』(文春文庫)が取り上げられていたので再読をすることにしました。

次に読む本を探す際に数珠繋ぎにのように選ぶのを私はおすすめしています。

今回のように本の中で紹介されていたものを読むことが多いです。

面白い小説に出合ったら、同じ著者を深めるのもいいです。

同じジャンルを読んでみて幅を広げるのもいいですね。

 

旅をする木』は再読になります。

わたしが購入したときの帯には「没後20年、読み継がれる静かなベストセラー」と書いてありました。

2016年時点で34刷となっています。

 

 

星野さんはアラスカを中心に自然や動物の撮影を行っていました。

日本から遠く離れた地で家族と共に生活をされていました。

わたしはこの本を読んでいて対象への敬意というものをとても感じました。

そこにある自然であったり、動物や生活をしている人々に対する眼差しというものをひしひしと感じることができました。

星野さんのフィルターを通して多くのことを感じとることができたように感じます。

残念ながら星野さんは撮影時の事故で亡くなってしまいました。

大変惜しまれている理由も本を読むとなんとなく感じることができたような気がします。

 

わたし自身、何かを伝えるということをとても大切にしています。

それは文章であったり、写真である場合もあります。

時には読書会で目の前の人に直接本の魅力を伝えるということもあります。

そのときに忘れてはいけないのはそれらを大切する気持ちなのだと感じました。

それは紹介する対象に対する敬意であり、紹介を聞いていただく方への配慮でもあります。

大切なものを紹介するのであれば雑に扱ったりすることはないでしょう。

敬う気持ちがあれば自然と言葉遣いも変わってくるでしょう。

わたしは星野さんのように自然の中に浸かって生活をしていこうとは思っていません。

それでも、その考え方やスタンスというものは大切にすべきところがあるのではないかと感じました。

星野さんの周りにいる方は魅力的な方が多いなと感じました。

それはとりもなおさず星野さんがそういう視点で周りの方を見ていたことに他なりません。

 

身の回りの人をいい人と合わない人に二分することにさほど意味は感じません。

類は友を呼ぶという言葉がありますが、自分が発しているものに対して自然と人が集まってくるように思います。

私自身常にポジティブというわけではありません。

それでも自分の発する事柄やメッセージによって引き寄せるものもあることを忘れずにいたいです。

 

特効薬のような本ではありませんが、じわじわと効いてくる、思い出したときに手に取りたい一冊です。

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